「空を自由に飛びたいな」に対して、早々にソリューションを提案していいものか?
ふと仕事中に
なんの脈絡もなく、唐突に気になった。
なんとなく、ヒアリングが足りてないような気がしちゃって。
のび太の意図を十分汲んでいるのか?
話をちゃんと聞かずに、自分よがりな解決策を提案してないか?
タケコプターの提案がハマって美談っぽくなってるけど、たまたまでは?
もしデートだったら
A: 「なに食べたい?」
B: 「んーなんか甘いものお腹いっぱい食べたいな」
A: 「OK、じゃあ"あだち"に行こう」
こんな流れになったら大変だ。
「いいね!わかってる〜」となるかもだけど、喜ぶのは大食い系Youtuberぐらいだろう。
※ 「あだち」は、とんでもない量の白米が食べられる、神田付近にあるお店
白米は甘みがあるし要件はギリ満たしてそうだけど、もっと他に選択肢あるだろう。
例えばバケツプリンとか。
(それもダメか)
そんなミスマッチを防ぐためにも、もっと入念なヒアリングをしたほうが安全。
まして「空を自由に飛び回る」という、一大イベント。
予算や所要時間、体験したいことや避けたいトラブルなどを聞いたほうが、より満足度の高い提案ができるはず!
いや、タケコプターの提案で十分だ!
ここまで考えて、やっぱヒアリングは無くても良さそうな気がしてきた。
なぜなら、のび太とドラえもんの間には長年の関係性があるからだ。
ヒアリングをする目的は、相手を理解するため。
両者は長年にわたり、未来や過去へ行き、冒険を重ね、ひみつ道具で様々な体験を重ねている。
その道中で、いろんな会話もしているだろう。
日々の暮らしや過去の体験から、予算感や知識レベル、得手不得手や好き嫌いも、十分把握しているはず。
そんな関係性だからこそ「空を自由に飛びたい」というオファーに対し、スマートにタケコプターを提案したんだろう。
「ぼくたちの関係性で、いまさら表面的なヒアリングをするなんて、野暮じゃないか。」
そんな声が聞こえる。
先人たちも同様のことは考えているようで
「空を自由に飛びたいな ソリューション」でググったら以下の記事を見つけた。
質問が同じでも、関係性に依って伝えるセリフはこんなにも変わる。
「但しイケメンに限る」も似たようなものか。
「何を言うか」ではなく「誰(⇔ どんな関係性の人)が言うか」、というフレーズへの納得感が、また少し高まった。