コミュニティの作り方|Discordの立ち上げと注意点
いくつかのコミュニティに所属していると、自分の興味ある分野に絞って、もっとコアにメンバーと繋がりたいと思うことがあります。例えば、自分が好きな音楽ジャンル、好きなアーティスト、好きなお店が共通のコミュニティ。
そんなときは、Discordを使って自分でコミュニティを立ち上げてもいいのかもしれません!
Discordだったら無料で簡単にコミュニティが作れます。そのため、Slackよりもオープンで世界中からメンバーを集めやすいですね。また、権限も設定しやすいし、テキストだけでなくボイスチャンネルもあります。
今回は、コミュニティ立ち上げにぴったりなDiscordの作成方法と、コミュニティ作りで大事なことについてご紹介します。
Discordの立ち上げ方
Discordのサーバー自体は一瞬で作成できます。Discordを開き+ボタンの「サーバーを追加」をクリックし、サーバーの情報を設定します。
テンプレートを選ぶポップアップ画面が表示されますが、特に決まっていなければ「オリジナルの作成」でいいと思います。これを選ぶと、テキストチャンネルとボイスチャンネルがひとつずつあるサーバーが作られます。また、サーバーの名前と画像の設定画面が表示されますが、後から変更可能です。
サーバーが作れたら各種設定をしていきます。左上にあるサーバー名の横にある▼から「サーバー設定」を選びます。ここで通知の設定やメンバーロールの設定などをします。
その他、変更すべき設定については、こちらのnoteがわかりやすかったですよ。
Discordサーバーの注意点
さて次はサーバーを立ち上げる際に注意すべき点をご説明します。Discordはリンクをクリックするだけで参加できるので、さまざまな人が集まります。多様性による楽しさがある分、オープンなコミュニティゆえに、管理者として気をつけなければいけないことも発生します。
・ ルールを作り、参加時に全員の了承を得る
不要なトラブルを避けるためにも、必ずDiscordのトップに「参加にあたってのルール」を掲示しておきましょう。例えば、「全ての方々に敬意を持って接してください。」や「ハラスメント、性差別、人種差別、ヘイトスピーチなどは許されません」などなど…。
MEE6というBotをサーバーに入れると、行動規範に了承した人(チェックマークの絵文字をつけた人)のみ、コミュニティに入れる(他のチャンネルが表示される)よう設定することができます。
1.MEE6の管理画面からReaction Rolesをクリック
2.Message templateに参加者に守ってほしい行動規範を入力
3.チェックマークをつけた人にMemberロールをつける
4.Discordのrule以外のチャンネルはMemberロールがついた人だけが見れるプライベートチャンネルにする
・ セキュリティに注意するよう促す
web3など仮想通貨に関係するコミュニティで使われることが多いDiscord。そうなると気をつけたいのがDM(ダイレクトメッセージ)を使った詐欺です。「DMをついクリックして詐欺にあった」という話を何人からか聞いたことがありますし、実際DMから発生した大きな詐欺事件も報道されています。
コミュニティの信用性を保つためにも、必ず参加者にはセキュリティに注意するよう促しましょう。必要時以外でのDM受け取りOFFや、二段階認証の設定を案内してもいいですね。
コミュニティ作りで大事なこと
さて、ここからはコミュニティ作りで大切と感じていることをお話します。
・ コミュニティのMVVを示す
無料で簡単に立ち上げられるので、思いついたらすぐに作ってしまいがちですが、もっとも大切なことはしっかりとコミュニティのMission Vision Valueを最初に決めておくことだと思います。
いくつかのDiscordに入ってみると「このコミュニティの価値って何かな?どこに向かおうとしているだろう?」と感じるコミュニティはわりと多いような気がします。共通の話題を持ちつつ多様な人とチャットするのは楽しいですが、そこで終始してしまうだけのコミュニティだと、だんだん物足りなくなってきます。
より充実した体験を感じてもらい、継続して参加してもらうために、MVVを設定しDiscord内やコミュニティのサイトに置いておくのは重要です。そして作っただけで終わりにせず、ことあるごとにそのメッセージを発信すること。MVVを浸透させる努力も必要ですね!
・ 熱意を保ち、真摯にコミュニティ作りに向き合う
コミュニティを立ち上げた最初の数週間は「やるぞー!」と情熱たっぷりだったのに、数週間・数ヶ月経つと、立ち上げた本人の熱意が薄れコミュニティ運営自体が面倒になってくる、こういうことって意外と珍しいことでないのでは…。
コミュニティ運営は365日。海外のメンバーがいる場合は、24時間動きます。これを熱意もって続けるのは、まぁなかなかに大変なのでしょう。
持続的にコミュニティを続けられるために、最初に立ち上げメンバーたちとMVVとロードマップを共有し、真摯にコミュニティ作りに向き合う方法を探ることが必要だと思います。
上手に運営されているコミュニティの場合、参加者の中から運営にまわる人も出てきます。コミュニティ内のリソースがうまく循環されるようになれば、運営だけに過度な負担がかからず、熱意を維持したまま成長していけるプロセスが描けると思います。
まとめ
幸福と熱狂には深い関係があると言われているようです(参考サイト)。人が何かに熱狂していくプロセスの中には、幸福の構成要素と親和性の高い要素が多数含まれているからです。
そして、実はコミュニティは共通の目的を持つ仲間と高め合うことや、貢献することの喜び、感謝をし合う体験が多くあり、熱狂に結びつく幸福因子が多いそうです。これは自分自身、コミュニティに参加していて実感するところでもあります。
とはいえ、コミュニティは「生き物」で常に変化し続ける存在。そのため、初期メンバーの選定や運営を丁寧に行うことが、熱狂を維持・拡大していく上での成功ポイントと言われています。
コミュニティを立ち上げる最初の熱量はもちろん大切。ですが、熱狂を生み出し、幸福に結びつくコミュニティでありつづけるために、最初の設計にはある程度の時間をかけていきたいですね!
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