MintRallyの便利な機能、5選を紹介します!
NFTの無料発行ツール「MintRally」。みなさんはもう使っていますか? 私の周りでは、NFTの発行といえばMintRally一色で、すっかりPOAPから移り変わっています。その理由は、簡単な操作・無料発行できるというだけでなく、改善の更新頻度が高いこと!!ユーザの声がすぐに反映され、どんどん使いやすくなっていくんですよ。
前回の記事以降、たくさん便利な機能が追加されているので、その中でも選りすぐりの5つの機能をご紹介しますね。
Mintロック機能
MintRallyを発行者側として使う方の多くは、オンラインイベントやリアルイベントの運営者。参加証明としてNFTを発行することで、イベントの注目を集め、より多くの方に参加してほしいという意図があります。
せっかく発行するなら、NFTのプレミア感を高めたい。そんなときは、Mintロック機能がおすすめです。発行者側がMintをロックすることで、NFTの発行を「期間限定」にすることができます。
(あるいは、始まるまでまだMintしてほしくないなどの予防機能として使うこともできます。)
使い方はいたって簡単です。作成したイベントページ(NFTの発行ページ)の下部にある、Mintロック設定の変更するボタンを押すだけ。ロック解除したい場合は再度変更します。ただし、変更の度にガス代がかかるので、その点は注意しておきましょう。
Transfer(譲渡)ロック機能
発行したNFTを他人に譲渡できないようにロックすることもできます。いわゆるSBT(ソウルバウンドトークン)にする機能です。
想定される利用用途は、NFTを会員権にしたり、証明書にしたり、IDとして使いたいときです。もしNFTの譲渡や転売ができてしまうと、本来対象じゃない人がIDとして使うことができてしまいますね。この譲渡ロック機能では、そういったことを防ぎ、特定の個人や主体にNFTを結びつけておくことができるのです。
この機能を利用するには、発行時に設定するか、発行後に管理者メニューから変更ボタンを押すことで設定の変更ができます。
SAFEを使ったNFT発行
個人的に「これは画期的!」と思ったのが、SAFEのウォレットでNFTの発行が可能になったことです。
NFTの発行にはガス代(手数料)が必ずかかります。受け取り側が負担することもありますし、発行者側が先に負担して受取時にガス代がかからないようにすることもあります。
もちろんユーザ(受け取り側)としては、後者のパターンのほうが嬉しいので、「ガス代不要」とかかれているものほどMintされる数が増えます。ですので、発行者側が負担することが多いのですが……。
塵も積もれば山となる。ひとつふたつであれば大してかからないものの、発行回数や発行対象が多い場合は、結構な額となりますね。これを個人のウォレットから出すとなると、負担がちょっと大きい。
そこで有効なのがSAFEでのNFT発行です。DAOやコミュニティの共有資産を管理しているSAFEのウォレットでMintRallyにログインすれば、発行時のガス代はSAFEのウォレットから引き出されることになります。
たとえば、「コミュニティ内でのイベントに限り、コミュニティ共有資産のSAFEからガス代を使っていいですよ」としておけば、イベントを開催する人が増え、コミュニティの活性化に繋がります。実際に、所属するコミュニティではこの方法で運用しています。もちろんコミュニティだけでなく、企業で利用するときにも活用できますね。
適切な発行数の徹底や、個人主催のイベントでSAFEが使われることがないよう、ルールをきちんと定めておくことが必要ですが、便利な機能のひとつだと思います。
複数ユーザでの管理
上記のSAFEと少し似ていますが、MintRallyのイベントグループの管理者権限を複数ユーザに付与することができます。
共有ウォレットでの管理は必要ないけれど、イベントの作成や合言葉の変更など、NFTの管理は複数人で行いたい、というときに役立ちます。イベントグループの画面から、簡単に権限付与の設定できます。
エアドロップ
エアドロップとは、発行者が特定のウォレットアドレス宛に、NFTを一斉配布することです。この機能ができるまで、MintRallyでは、受信者自身がイベントページでmint作業をしないと、NFTを送りとどけることはできませんでした。
しかし、このエアドロップ機能を使うと、あらかじめアドレスがわかっているユーザに向けて、直接NFTをそのウォレットに入れることができます。
たとえば、寄付をしてくれたユーザに対して、寄付証明書としてNFTを送りたいとき。あるいは、プロダクトの改善に貢献してくれたユーザに、貢献証明書を発行したいとき。このように、特定のウォレットに「確実に」NFTを送り届けたい場合に、エアドロップは便利ですね。
使い方は簡単です。登録したイベントページでウォレットアドレスを打ち込むだけ。複数の場合は、開業で区切って入力すればOKです。
エアドロップはMintする手間が省けるので、受け取り側にとっても嬉しい機能ですね。OpenSeaをみたときにNFTが届けられていると、プレゼントを受け取った気分になれます。
補足) 便利な裏ワザ、QRコードでの発行
リアルイベントでMintRallyを使うときに、ぜひ使っていただきたい裏ワザがあります。それは、発行者側が前もって合言葉を付けたURLで、QRコードを作ってしまうという方法。
これをすると、QRコードを読み込んでもらうだけで、ユーザは合言葉の入力をせずに、Mintの画面へと移ることができます。
URLの作り方は、これまた簡単です。
www.mintrally.xyz/ja/events/XXX?secret_phrase=合言葉
上記のように、イベントページのURLに「?secret_phrase=合言葉」をつけて、QRコードを発行するのです。(XXXはMintRally上のイベントID)
ただし、URLを見ると合言葉も丸わかりなので、もし知られたくない場合は、短縮URLサービスを使って、別のURLに変えておきましょうね。
まとめ
今回は、MintRallyの便利な機能をご紹介しました。どれもこれも、ユーザから「こんな機能が欲しい!」という声を受けて、実現してきたものばかりです。
もし今後欲しい機能があれば、ぜひX(旧ツイッター)かDiscordにお寄せくださいね。ちなみに、近々予定している機能追加は、なんとクレジットカード機能!!これが実装されると、暗号資産を持っていない方でも、NFTを発行できるようになります。
MintRallyはボランティアを中心にOSSで開発しています。このプロダクトに、開発者として関わりたいという方はぜひMintRally Upgrade Sprint#3にご参加ください。新しい技術を実践の場で使いたい方におすすめです。