流山市いじめ対応の現実⑥残念な学校対応

私達が残念に感じた学校の対応を挙げます。

1.娘に寄り添ってもらえなかった

最も辛く悲しい思いをしたのがこれです。

いじめの発覚から転校までの間に、娘は二度、聴き取り等で学校を訪れました。しかし、校長は在席していたにもかかわらず、顔を見せることさえありませんでした。
学校は小規模な新設校で「チーム◯◯(学校名)」をスローガンに掲げています。娘も新しい学校を形作るため、上級生と協力して児童会活動に一生懸命取り組んでいました。不本意な形で離脱することになったチームメンバーに対して、せめて校長から一言でも励ましの言葉をかけてほしかったです。

また、7月の終業式以降、娘はいじめのフラッシュバックに苦しみ、
 ・突然泣き出す
 ・不眠(入眠に2時間近くかかり、母親が手を繋いでいないと眠れない状態)
 ・一人でいることへの恐怖

など、心身の不調が長く続きました。
8月19日に教頭に電話でその状況を伝え、その後数回面談や電話で学校と保護者の接触がありましたが、11月3日現在に至るまで、娘の様子について聞かれたことは一度もありません

先生方からすれば転校後は自分たちの管轄外であるという認識なのでしょう。
それでも、関わった子どもに対して気遣いや心配を見せることのない姿には、教育者としての資質に疑問を感じざるを得ません。

10月、自治会祭りに私たち家族は運営スタッフとして参加しました。会場が小学校であったため、校長、教頭、担任が会場に訪れていましたが、娘を認識しているにもかかわらず、声をかけることはありませんでした。
娘がどんな気持ちになったか分かりますか?
唯一、児童会担当の先生だけが娘に話しかけてくれ、そのことを娘は大変喜んでいました。


2.いじめの事実を伏せたがる

クラスメイトに娘の転校理由を説明する際、「理由は『いじめ』であると明確に伝えてほしい。加害者が誰かは伏せてどんないじめがあったか説明し、今後同じようなことが起きないように教育してほしい」とお願いしましたが、学校側は難色を示し『人間関係のトラブル』と表現することを、それはもうしつこく提案されました。

校長は「今後もお互いこの地域に住み続けるわけですし、中学でも一緒になるので荒立てない方がよい」、教頭は「残った児童(加害者)への教育や指導が難しくなるから」とのことでした。

人間関係のトラブル?
娘が辛い思いをしながら悩みぬいて下した苦渋の決断を、そのような表現で説明されては、まるで娘の我儘が原因であるかのように誤解されかねません。
この点については強く申し入れを行い、『いじめ』という言葉を使ってもらうようにしました。

2学期最初の日、担任はクラスに向けて「いじめがあって転校しました。しかし、このことについてこれ以上話すことを禁じます」と説明したそうです。

いじめ重大事態って何なのでしょうか?
言葉だけは大げさですが、実際には被害者がそっと排除される一方で、加害者は学校に守られて何ひとつ変わらない生活を送っているのです。

校内でいじめ重大事態が発生しても、当事者以外は事実を知ることができません。
もちろん、それが被害者の意向なら尊重されるべきです。
しかし、もし被害者側がそうした配慮を望んでいない場合には、少なくとも「どのようないじめが発生し、学校がどう対応したのか」について、他の保護者や児童にもきちんと説明するべきだと思います。
それがいじめへの抑止力になり、再発防止にもつながるのではないでしょうか。
教育の機会を放棄し、いじめそのものが無かったかのように対応することは、すなわち学校がいじめを許していることになりませんか?
少なくとも今回、加害者はいじめをして被害者が転校しても「あ、この程度で済むんだ」という成功体験を得たと思います。


長くなったので一旦ここで切ります。