流山市いじめ対応の現実⑦続・残念な学校の対応
残念な学校の対応の続きです。
3.報告書の曖昧な記載
10月3日に調査結果報告書の説明を受けました。学校側の出席者は校長、教頭、主幹教諭、いじめ防止相談対策室の指導主事です。
報告書には、首謀者Bが陰で娘をグループから孤立させる言動をする一方で、我が家に遊びにくる、食事を一緒に食べさせてほしいとねだるといった行動を続けており、その矛盾に娘が悩んだという重要な背景事情が記載されていませんでした。
それを指摘すると校長は「Bについて『相手の気持ちを理解できていなかった、行為の結果を予想できていなかった』という文章を書いてありますから。これに全て含んでいるんです。」と答えました。
開いた口が塞がりませんでした。
この抽象的な表現の一文で上記の具体的なエピソードがどうやって伝わるというのでしょうか。
エスパーでもないかぎり読み取れないでしょう。
こちらの指摘を万事この調子で校長がのらりくらりとかわし、本来助言や指導を行うべき市教委の担当者も黙って聞いている。私達の学校に対する信頼は完全に失われました。
4.WEB-QUの評価
お子さんが流山市内の学校に通っていらっしゃる方ならご存知だと思いますが、『WEB-QU』という児童の心理状態を多角的に測るWebアンケートがあります。家庭に持ち帰る結果には総合評価しか載っていないと思います。
調査結果報告書の中で、娘のWEB-QUの結果について「学級生活満足群に属しており、からかい、暴力、不登校に関する項目には4段階の1(まったくない)、無視、孤立に関する項目には2(あまりない)と回答していた」と記載がありました。
夫が「4段階中2を付けていたということはまったくないということではない。これはちょっと本人から話を聞いてみようとはならないのですか?2をつける子は多いんですか?」と質問したところ、教頭からは「『あまりない』ですからね。大人でもアンケートの時に迷ったらこっちに付けておこう、みたいなのありますよね。それくらいの感じですよ。」との回答でした。
それでも私達はこの点が気になり、後日市教委を通して娘の回答を提供していただきました。
報告書を読んだかぎりでは2をつけたのは1項目かと思っていたら3項目あり、かつ娘の回答はクラス平均を下回っていました。
資料の開示を求めなければ分からなかった事実です。
この結果をして全く問題なかったと説明するのはちょっと乱暴だと思いますし、報告書への記載の仕方にも矮小化の意図を感じました。
娘のSOSの痕跡を目にして私達夫婦は涙しました。