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えんため日記。(#44)

恩田陸さんの「祝祭と予感」を読んだ。

続けていくこと。それが何であれ、いかに難しいことか。

「祝祭と予感」

あまりにも好きすぎる「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ作品。あの人たちに、もう1度会える!というスピンオフは、どういう作品であっても、様々な意見があるものだと思うのだけれど、私はどうしても、《もうちょっとだけ続きが読めるなんて!最高!!!》と思う呑気人間なので、「祝祭と予感」も最高だった。キャラクターが、みんな抜群に良いので、短編集も、全部良い。



映画「グランメゾン・パリ」をみた。

木村拓哉さん演じる尾花夏樹が、フランス料理の本場・パリにて、チームの仲間たちと共に、ミシュラン三ツ星の獲得に挑む物語。日本人がフランス料理をパリで勝負する難しさを描いているので、良い食材を仕入れるのに苦労したり、三ツ星獲得のための最高のコースを創るべく、仲間と意見の相違があって言い合いになったり、色々とあるものの、鈴木京香さんも及川光博さんも沢村一樹さんも全員めちゃくちゃ《腕の良い》人たちだし、パリ編から加入したオク・テギョンさんも最高のパティシエなので、全然出来ないな、というド素人新人とか、全くやる気のない若者とかが出てこないところが良い。みんな料理に全力投球で、なんだかんだ言いながら、尾花の腕を信頼しまくっているからチームが成り立っている。《見習い》役である、正門良規さん演じる《ぐれちゃん》も、何も出来ない見習いではなく、ちゃんと厨房で機能しているどころか、案外一目置かれているようなシーンもあって、全員で最強チーム感があったのがとても良かった。木村拓哉さんと鈴木京香さんがエッフェル塔をバックに並んでいるだけで、映像映えがすごいし、木村拓哉さんと及川光博さんが並んで料理をするシーンも、パリの街並みも、登場する料理も全て、最高に美しかった。
全然手に入らないキャビアも、三ツ星取れなかったら出ていけって言われていることも、パティシエがヤバい人たちからお金借りていて命狙われるレベルなことも、絶対味覚を持っていた相棒が味覚障害になっていたことも、全部全部2時間あれば解決できて、三ツ星だって取れる!なぜならば、木村拓哉様なので!出来すぎているくらいが、ちょうどいい。
フランス語も英語も韓国語も登場する中で、ひとりだけ関西弁をしゃべりまくる《ぐれちゃん》は本当に愛されキャラで、及川光博さんと一緒に仕入れに行くシーンとか、とても可愛い正門さんが見られた。
あとはやっぱり、冨永愛さん×ミシュラン三ツ星の名店・フレンチが合いすぎている。信じられないくらい、ナイフやらフォークやらを使い、口に運ぶ姿が美しくて見入ってしまう。



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