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中国駐在生活開始。初めて自分で買い物したときの話
こんにちは。ゆきです。
このnoteでは、2年間の中国深セン駐在生活を振り返り、特に印象に残った出来事やその時感じた事をつらつらと記事にしていきます。
今回は、「中国で初めて自分で買い物したときの話」がテーマです。
初めて自分で注文した麺
中国に降り立った次の日。休む暇もなくさっそく出勤。しかし、部屋探しの説明や銀行開設手続きなど、生活周りを整えるための準備がほとんどだった。
中国の会社にも当然、昼休みがある。弊社はオフィス街に位置するので、階下にはたくさんの飲食店が並んでいる。出勤初日の昼食は、先輩駐在員に連れられて「酸菜鱼」を食べた。ようこそ深センへ!ということで奢ってもらった。
昼食は基本的にみんなで外に食べに行く。夕食はバラバラだが、時間が合えば一緒に食べに行く。出勤初日の夕食は、他の駐在員とともに、会社から少し離れた小さな個人店に行ってみた。
店の内観は、かなり年季が入った感じだったが、食卓を見ると二次元バーコードが。しかも全部の机に一つずつ付いている。どうやらバーコードを読み取り、スマホ上で料理を注文する仕組みのよう。こんなに古い感じの店でもここまで技術導入が進んでいるのかと、中国の技術応用のスピードを痛感した。
「キャッシュレス・ロードマップ 2023」によると、 中国のキャッシュレス決済比率は 83.8%となって おり、国民の大多数がキャッシュレス決済を利用 していることが分かる。
この時点で、日本のクレジットカードを紐付けた支付宝(アリペイ)を準備していたので、さっそくバーコードをスマホで読み取り、一番安い麺を注文(具体的なメニュー名は忘れた)。お値段10元、日本円にして約200円。外食でこの値段と考えれば破格と言って良いだろう。
料理の見た目は、麺の上にピーナッツやパクチーが乗っている。ちょっと辛めの汁なし麺といった感じで、いわゆる麻辣、痺れて辛い系の味わい。昼食の酸菜鱼もそうだったが、本場の中華料理はこんなに安くてこんなにおいしいのか!と衝撃を受けたのをよく覚えている。美味しすぎて一瞬で平らげてしまった。
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これを通じて、日々の食事は基本的に会社の階下の飲食店を巡るルーチンになった。
アリペイ支払いが不安定でたまに失敗する
中国の銀行口座が開設されるまでは、日本のクレジットカードを紐づけた支付宝(アリペイ)を使用する以外の支払い方法は基本的にない。なので、駐在を開始したなかりの日本人はみなこの方法で支払いをしていた。
しかし、このアリペイ支払いはどうも不安定で、時々バーコードを読み取れなかったり、支払いに失敗したりするのだ。
まだ中国語をまともに話せないこの時期に、いざ会計時に支払い失敗となるとかなり焦る。店員も何を言っているのかわからないし、自分もどうしたらいいのかわからない。私も何度かこのような場面に遭遇したが、こういう時は「シエシエ(苦笑い)」と言って買い物自体を諦めていた。
今思うと、こういう時のために、多少の現金は持っておくと安心だったなと思う。とはいえ、現代の中国はほとんどのサービスが電子決済。現金を出すと嫌な顔をされることもしばしば。なので、根気強くアリペイを駆使して支払う以外は、結局方法がなさそう。
ホテル近くのコンビニで初めて買い物
駐在員が住むマンションが決まるまでは、会社近くのホテルで1週間ほど宿泊した。ホテルの隣には小さなコンビニがあり、飲み物や間食を買うために時々立ち寄っていた。
休日の昼間、喉が渇いたのでお茶でも買おうとコンビニに立ち寄って、茶という文字が書いてあるペットボトルを一本買った。いざ飲んでみると、予想に反してめちゃくちゃ甘い!後で知ったが、中国のお茶は糖分が入っている甘いものが多く、無糖かどうかをしっかりチェックしてから買わないといけないとのこと。日本でよく見るサントリーの烏龍茶ですら、糖が入っている甘いバージョンが売っているのだ。
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さっそく中国文化の洗礼をうけつつ、この日を境に、無糖のお茶のラインナップがあるブランドを覚え、基本的にそれを買うことになった。
それでは、次回の記事もお楽しみに〜
ゆき