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中国深センでの駐在生活初日を振り返る

こんにちは、ゆきです。

このnoteでは、2年間の中国深セン駐在生活を振り返り、特に印象に残った出来事やその時感じた事をつらつらと記事にしていきます。

今回は、「中国深センでの駐在生活初日を振り返る」がテーマです。

日本人駐在員5人とともに羽田空港出発

私が日本を離れたのは2023年3月。同じ会社の日本人4人とともに、計5人での深セン駐在生活の始まりです。
全員が初めての中国駐在。みんな不安だったのか、事前の口裏合わせもなしに、全員が離陸時刻の3時間前に保安検査を済ませ、搭乗口前で集合した。

搭乗ゲート付近の様子。


さすがに時間を持て余し、たまに雑談して時間をつぶすも、暇過ぎて各自カフェに行ったり、読書をしたり、寝たりして搭乗開始を待った。この時、他の日本人も見かけ、彼らも出張か駐在員だったのかもしれない。

この時は、本当にこれから中国での駐在生活が始まるのか全く実感がなく、出張に行く時とほとんど同じ気分だった。

午前11時頃、ようやく搭乗開始。待ちくたびれて既に身も心も疲労していた。航空機は大型機で、座席は中間の左側、隣は日本人だった。当時はコロナ禍で、東京―深セン間の飛行機は片道なんと20万円!5人の日本人で移動費だけで100万円の経費が掛かったということ。

20万円分、しっかり楽しまなきゃ(?)ということで、映画を見たり、機内食をいつも以上に時間をかけて味わったり、機内時間を堪能した。ちなみにこの時みた映画はドライブインマイカー。途中まで楽しんでみていたが強烈な眠気に負け途中から記憶はない。

機内食はチキンライス。
機内で見たドライブインマイカー。

ついに中国深センに到着!

午後4時頃、約4時間のフライトを終え、ついに深センに到着。この時、たった4時間で着くなら、いざとなったら週末だけ日本に帰るという荒業もできなくはないな、と実感したのをよく覚えている。

飛行機を降りた後の最初の関門。それは入国審査。事前に入国カードやビザはしっかり準備したものの、やはり緊張した。

日本人5人で一緒には並ばず、3人と2人で別れ、私は3人組の方に並んだ。遠くから見ると、2人組の方はどうやらスムーズに入国出来た模様。

さて、いよいよ私たちの番。私は3人のうち一番最後。先頭打者を観察していると、なんか揉めてる…?でもなんとか通過。2番打者も何やら揉めているがなんとか通過。最終打者の私、意気込んで審査官と対峙したが、いきなり中国語でまくし立てられ完全硬直。

それを見て勘付いたのか、すかさず英語で「前の2人と一緒か」と聞かれ、「イエス!!」と二つ返事。その後は「ホテルはどこだ」「何の仕事で来たのか」など色々聞かれ、たどたどしい英語でなんとかこなし無事通過。前の2人にも聞いたところ、ほぼ同じ状況だったようだ。

おそらく、相当怪しい日本人工作員3人がやってきたと思われただろう。でも入国できたのでひとまず一件落着。

“最初”の晩餐はガチガチの日本料理

荷物を受け取り出口ゲートに近づくと、既に駐在している日本人同僚がお出迎え。深セン宝安空港からホテル付近までは距離があり、事前に手配したミニバスで移動するとのこと。

この時、同僚も含めてほとんど会話がなく、淡々とバスに乗り、バスの中も基本的に静まり返っていた。私は携帯の通信を開通させ、家族に無事についたことを知らせた。

おそらく、みんな中国という色々な意味で特殊な地に降り立った直後でいろいろ不安だったように思う。私も不安だった。外を見ると南方地域の3月特有の曇天。なんとなくガスっぽい空気。信号を通過するたびにシャッターが降りる無数の監視カメラ。本当にこの国で生きていけるのだろうか。たぶんこの時の心情はみな同じだったと思う。

不安に苛まれつつも、ホテルに無事到着。ホテルは会社から歩いて5分程度のアクセス良好な立地だった。内装も非常に綺麗で、ベッドもふかふか。一通り荷物を降ろしたら、数名の中国人現地スタッフとともに食事に行くことになった。食事会場はホテルから地下鉄で1駅離れた場所。この時、我々日本人5人はお金を支払う手段を持っておらず、同僚に乗車コインを買ってもらった。

中国に来て”最初”の晩餐。どんな中華料理かな〜と胸を躍らせていたのも束の間、到着してお店はガチガチの日本料理店。外装内装ともに日本の旅館のような見た目で、スタッフも日本語が話せる。どうやら、中華料理が苦手な人がいるかも知れないと、現地スタッフが気をきかせてお店を選んでくれたらしい。ありがたい気遣いだったが、個人的には中華料理を堪能してみたかった(会社のお金だしね)。

食事会場の日本料理屋の外観。


とはいえ、お刺身や煮物など料理自体はクオリティが高く、自己紹介や現地スタッフとの交流も捗り、食事会自体は楽しむことができた。ちなみにこの時参加していた現地スタッフは全員日本語が流暢に話せる。この時、初めて教わった中国語は「请多关照(よろしくお願いします)」。でも、実際はあまり使われていない言葉な気がする。

そんなこんなで、食事後はホテルに帰還。次の日に備えて早めに寝る準備をし、中国駐在生活の初日を無事に終えることができた。

空港からのバス移動の間は、不安が一気に押し寄せたが、夕食での交流でかなり気が楽になったのを覚えている。
粋な計らいをしてくれた現地スタッフに感謝!

それでは、次回の記事もお楽しみに〜

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