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再演も、悪くないなって。

こんばんは。有紀佑です。
1日遅れてしまって申し訳ないです。
ちょい体調を崩しましてゴロゴロして体を休めておりました。元気になりましたのでまた頑張ります。
今回は短めです。
よければ最後までお付き合いください。


前回のnoteを書いた辺りから、昔演じた脚本を読み返しています。
それを読んでいると、演じたときの記憶がかなり鮮明に蘇ってくると同時に、「今ならもうちょい上手く演技できるかもな」と思います。

もちろん、その当時の最大値をお届けするわけですが、人生経験というのはやはり大事で、今ならより共感できるな、とか、それをより表現できるな、というように思うわけです。

そう考えたときに、『再演』というのは非常にいいものなんじゃないかと思い始めました。

というのも、わたしは正直、『再演』があんまり好きじゃありませんでした。別のキャストでやるならまだしも、同じ俳優で同じ演劇をやるのはどうなんだろうと。
また好きな劇を見られるという嬉しさがある反面、それなら新たな一面が見たいから新作やってくれればいいのに、と思ってしまうのです。

でも、『再演』というのは、役者や演出家、脚本家の「あの頃よりもっと上手くできるな」を実現したものである、と考えると、意味合いが変わってくる気がします。

確かに、ストーリーラインは同じだし、展開もほぼ変化はないわけですが、初演と比べ、脚本家はより面白く、伝わりやすくなるように修正を施し、演出家は初演を終えてからの期間で得た新たな演出アイデアを注ぎ込む。役者は積み上げた経験を上乗せする。そうして行われる再演には、ただもう一度上演する以外の『価値』があると思うのです。

あと再演は、古参にも新規にも優しいという特徴もあります。古参には初演を思い出せるような懐かしさを、新規は新たな作品として見ることができる新鮮さを与えることができます。一度上演していることによる熟練度や深みも魅力なのではないかと。


自分の作品は、再演できるのでしょうか。
再演というのは、人気のある劇団や人気のある作品にだけ認められた特権のような気がしています。

いつかわたしの作品が再演するときに、このnoteを思い出してしんみりできそうです。

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