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「ないもの」ではなく「あるもの」に目を向けること
本年は、元旦に能登半島地震のニュースに驚いていたら、翌日は羽田空港での飛行機の衝突事故があり、日本にとってとても辛い新年のスタートとなってしまいました。
お亡くなりになられた方々には心よりお悔やみ申し上げます。
今も毎日、地震の被害者の数が増えていることが報道され、孤立した町の困難や避難所での厳しい生活を知ると心が痛みます。
私たちは、寒い冬には暖房をつけ、温かい料理を食べ、暖かいお風呂に入るというのが、あたりまえにできることだと思っていますが、大地震が起きると、その快適な生活が一瞬のうちに奪われてしまうということを思い知らされました。
また、息を吸うという行為もあたりまえにできることだと思っていますが、衝突事故にあった日航機の乗客は、「機内に煙が充満すると、肺が刺すように痛くて呼吸もできなかった」と言っていました。息ができないなんて、どんなに怖かったことでしょう。
今回の地震と羽田衝突事故のニュースを立て続けに聞いて、私たちは日頃「ないもの」ばかり探し求めて、「あるもの」や「あたりまえにできること」に気づいて感謝することを忘れてはいないかと、問われたような気持ちになりました。
電気も水道も完備した家に住んで、暖かい布団で眠ることができ、食料にも困らないとしたら、地震の被害にあった方たちから見たら、それは本当に幸せなことですよね。
ニュースで、一人暮らしの高齢の女性が「自衛隊が水や食料を持ってきてくれるので本当に助かっています」と笑顔で感謝され、避難所で炊き出しの温かいスープを飲んでいる人が「今まで冷たいおにぎりばかりだったから、本当にありがたいです」と言うのを聞いて、涙が出そうになりました。
人は、どんなに辛い状況にあっても、「あるもの」に目を向けることで、幸せを感じることができるのですね。
今は「ないもの」だらけだと思うけど、「あるもの」に気づいて感謝することができる人は、本当に強いし素晴らしいと思いました。
人はつながっているので、「あるもの」に目を向けることができる人が増えれば増えるほど、みんなで力を合わせて前に進んでいくことができるのだと思います。
被災された皆様にはお見舞い申し上げるとともに、被災地の復興と皆様の生活が一日も早く平穏なものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。