純愛再婚のススメ②
最初の結婚に至るまでに、
少ないなりに
これまでの交際経験の中で
思い至ったことがある。
例えば、
「男を信用してはいけない」
初めて付き合った彼氏には
二股をかけられていた。
本命の彼女はキレイなお姉さんだった。
私はかわいい遊び道具くらいのもの。
初めてのことで、
びっくりちょっぴり悲しくて、
ジッタリンジンの「プレゼント」を
山道を歩きながら大声で歌った。
♪大好きだったけど〜
彼女がいた〜なんて〜
それを横で聞いていた同級生の男が
次の彼氏になった。
失恋は、次の恋を呼ぶ。
この彼氏とは、すごく気が合った。
でも、ある時、
彼の服からタバコの匂いがした。
それまでタバコなんて吸ってなかったのに。
もしかして、私の他に彼女が?
と、一度目にかけられた二股の思い出が
頭の中を駆け巡る。
トラウマとは怖ろしい。
でも、そうではなかった。
当時、彼の中で何かがうまくいってなくて
タバコを逃げ道に使っていたみたい。
タバコに頼るなんて、ダサッ。
と蔑んでみたものの、
それを理由に別れる気にはならなかった。
だけど、その後、あっさりフラレた。
タバコを一緒に吸って
話を聞いてくれる女が現れたのだ。
チャンチャン♪
「失恋は、次の恋を呼ぶ」
彼氏と別れたことを
少し前に知り合った男に告げた。
当然の流れのように、
その彼と、7年越しの恋愛が始まった。