【詩】 エイプリルフール (4月の魚)
春先に雹が降ったら
隕石が落ちてくる確率が
限りなく高くなるらしい
目を丸くした真面目さ
雨音らしきが窓硝子を叩く
白いのは空の色
こらえきれない笑いの先
4月の魚は愛しくて
小さな水槽は今日も平和
大切なものはきちんとここにある
ちょっとした嘘は桃の香り
まどろみながらも
包丁を滑らせる
今日という日に罪はない
さあメイタガレイの活け造り
謎の微笑みで
共に食そう
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