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阿賀野探訪記その1

阿賀野市を訪れるなら是非ともお薦めしたいスポット、瓢湖。
子供の頃は毎年冬になると連れて行ってもらっていたものだが、
大人になって久々に訪れた瓢湖は懐かしくも新鮮な経験ができたので、記録しておきたいと思う。

瓢湖について

冬は数多くの白鳥が訪れる

瓢湖はラムサール条約にも認定された、白鳥の飛来湿地である。

冬は白鳥の飛来シーズンで、飛来状況はTwitterの「瓢湖白鳥観察舎販売組合」というアカウントで逐一教えてくれるので要チェックだ。

ちなみに白鳥観察舎では水鳥のえさが購入できるほか、
温かい飲み物や甘いもの、ちょっとしたお土産ものの雑貨なども購入できる。

特に白鳥シーズンはとても寒いので、温かい飲み物はありがたい。
しかもメニューも結構充実している。

そして水鳥のえさ袋や飲み物のカップにあしらわれた瓢湖のロゴがかっこ良いのもまた、推せるポイントだ。

瓢湖のえさやりのおじちゃんと、餌欲しさに群がる鳥、とり、トリ…


朝方の瓢湖に行くと餌やりのおじちゃんに会えることがあるのだが、もし会えたならラッキーだ。
生命力溢れる鳥達の狂乱の宴を見ることができる。

わたしが瓢湖を訪れた朝。
おじちゃんが餌の入ったバケツを持って現れると、辺り一帯が鳥の鳴き声と羽音に包まれ、無数の鳥がおじちゃんの一挙一動に反応して縦横無尽に飛び回りはじめた。

どこにそんなにいたの、という数の鳥で周辺の水辺は埋め尽くされ、水面は見えないものの鳥達自身が波となり右へ左へ絶え間なく流れを作っている。

自然と、東京で経験した通勤ラッシュの光景が思い出された。

白鳥の上に飛び乗って餌を貰おうとしたカモが、キレた白鳥につつかれている。
鼻先を何かの鳥がかすめ飛んでいったが、もはや何の鳥だったのかも分からない。

傍に積み上げられた餌入りバケツを見ると、頭から突っ込んで一心不乱に餌を食べている無数のハトで、バケツの開口部は埋まっていた。

おしりを上に向けたハトが隙間なく詰まったバケツは、自然と「ハト鍋」と形容したくなる様相だった。
人生経験を省みても該当するものを見た事はないのだが。

子供の頃幾度も訪れた瓢湖だが、こんなにアグレッシブなスポットだっただろうか。
"優雅に泳ぐ白鳥を見られる"という事前情報のもと、初めてここに来たパートナーは、隣で呆気にとられたまま眼前の光景を見ていた。

…まあなんにせよ、想像以上に刺激的で、貴重な経験ができたのであった。

読んでくれてありがとう。

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