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牛丼をお持ち帰りしたくなった話し。

ダイエットと節約に伴う断食生活をおくる私ではありますが
やはり食欲というのは本能そのもので
お腹がすいている時にどれだけ
食べ物の事を考えないようにしていても
気づいたら食べ物の事を考えています。

ラーメン、焼肉、寿司、カレー 
特にお腹がすいている時ほど
高カロリーな物ばかりが脳裏をよぎっていきます。

気を紛らわそうと深夜に
散歩に出かけたのですが
向かった先は静まり返った地元の飲食店が立ち並ぶ商店街。

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その一角にある24時間営業の牛丼チェーン店である松屋。

いつもならなんとなく素通りしてしまいますが
断食二日と半日という
自分にとって荒行と呼んでさしつかえないほどの
ダイエット生活をしている私にとっては

早く安くおいしいが代名詞の安価な牛丼も
御馳走に見えてくるのは不思議な事ではないですね。
なにより、他の店舗がしまっているからこそ
24時間営業しているという事が
どれだけありがたい事か
ひしひしと痛感します。 

私は気づいたら松屋に入っていました。←

牛丼の特盛りを我慢できずに注文してしまいました。 
せめて並盛だったらまだしも特盛りにしてしまったのは
食事制限の反動でしょうが今後は気を付けたい所です><

店内は深夜ではありますが
それなりに人が入っていて
店内の1/3くらいは埋まっていました。 

ソーシャルディスタンスよろしく
席をひとつづつ空けあって
みな座っています。 


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余談ではありますが
席を空けあって座る行為が
コロナ以降ではどの店舗でも見られる
当たり前の風景ですけど
当然ながら
席の利用率、稼働率という部分では
どの店舗も半分からそれ以下が多いとは思います。 

半分であれば店内での売り上げは当然半分で
後はuberや出前館といったデリバリーサービスで
どうやって失った半分程度の利益を
取り戻すかという非常に厳しい難題を
飲食店が抱えている事は
想像に難くないです。 

どのような形でも店舗が存続できる仕掛けや工夫をして
生き残っていてほしいと思う昨今ではありますが
現状に則した業態変化なんて
そうそう簡単にできる事でもないため

業界全体での試行錯誤が今後も求められるのかもですね。 

話を戻すと 

松屋もコロナ以降で仕様が大きく変わっていました。 

食券を購入した時点でキッチンにデータが送られ
食券を渡す行為が省略されていました。 

出来上がったら食券番号がモニターに映し出され 
食券を渡して商品を受けとる流れです。

この販売方式をすぐに変更するあたりは
さすが大企業ですね。 

そんな事を考えつつ牛丼特盛をオーダー。

数分後に出来上がり
私は新しい様式に習い牛丼を受け取って
店内利用で食事をしました。 

空腹は最高のスパイスなんていいますが
正直めっちゃめちゃ美味しかったです。 
ゆっくり噛んで食べる事も忘れ
夢中でほおばって食べていたような気がします。 

そんな中でアクシデント?が起こりました。


夢中で食べてしまったせいで
喉にご飯をつまらせてしまって
思いっきりむせてしまったのです。


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大きく咳を数回してしまったのです。

それによって
店内で食事をしていた方々からの
なんとも言えない視線を感じ 
微妙な空気になりました。 


実際はもしかしたら視線など無く
私自身の気のせいで
一方的にそう感じただけなのかもしれませんが

私はどうしようもないような
罪悪感を覚えました。 

この時、ふと痛感しました。 

(他人のいる環境でごはんを食べる事が窮屈だ、、、
こうなるならお持ち帰りすれば良かった、、
家ならそういう事気にせず食事ができるし、、)

生まれて始めて感じた事です。 

マックなどのファーストフードはお持ち帰りしますが
基本的には店内を利用してきた私にとって
消極的な理由でお持ち帰りしたいと感じたのは
コロナの影響なのは間違いない事かと。


そこで思ったのです。 

出前やお持ち帰りをする人達というのはもしかして
密になる空間を避けている人だけでなく 

先程の私同様
人に気を使うのに疲れるからなのではないか?と。

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牛丼をたいらげて足早に店を出て
食後の散歩がてら
深夜の街を徘徊しつつ

薄暗い夜空を見上げて思ったわけです。 
「この感じ」は一体いつまで続くのだろうか? 


人に気を使って生活するくらいなら
極力接触を避けられるサービスにお金を費やしてでも 
利用したいという気持ちを持っている方が 
もしいたとしたなら
私もその一人なのかもしれません。

 
少なくとも今後は
私もお持ち帰りをする事が
増えるかもしれないです。
食事の時間くらいはせめて
食事の事を考えていたいですね。 


明けない夜は無い
止まない雨は無いとはいいますが
どうも人の気持ちとはなかなかどうして
簡単に割り切れるものでもなく
一筋縄ではいかないものですね。 


終わり。

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