「月の葬列」という曲
この曲は最初からSHIGEに歌ってもらうことを想定して作りました。
BLÜEのVoとして出会ったSHIGEは俺の初プロデュース作品でもある「月と太陽」の発売後、
脱退してD≒SIREにギタリストとして加入するわけなんだけど
俺としては彼の声や歌が好きで出資してたわけなので自分の中でもずっと葛藤がありました。
それは結構長年、俺の中でずっと昇華できないままだったです。
そのさらに後にD≒SIREをやめた後のSHIGEが今度はENDLESSでデビューすることになったら
やっとSHIGEの歌がたくさん聴けるという喜びとバリバリのギタリストとしてのSHIGEが見れなくなるという残念さが
また同時にあって…
だから7年くらいの長い音楽活動休止期間を経て、
2007年からSHIGEがKαinとENDLESSで並行して活動してくれるようになって
俺はそれがすごく嬉しかったんですよね。
話を戻して…笑
随分昔の話になるけどSHIGEが「月と太陽」リリース後のBLÜEで一時期ライブで歌っていた「Philosophy」とか…覚えてる人いるかな?
(後にQUASARのアルバムに収録された)
あの頃のBLÜEが俺はすごく好きだったんだけど、「もしあの頃のBLÜEが続いていたとしたら…」という妄想とか
昔のフールズメイトのインタビューでもSHIGEと一緒に語りましたけど、
SHIGE加入後、東芝EMIと契約した頃のD≒SIREは
解散後、ほぼそのままのメンバーで新バンドになる予定だったので
(それがKαinの原型で、バンド名ももう企画書にKαinという名前で載っていてロゴもほとんど現在と同じデザインだった…)
そのバンドではツインボーカルっぽい曲もたくさんやりたいなと思っていて…「もしそれが実現していたら…」とか
そんなことを考えながら「月の葬列」を作曲しました。
この曲は歌詞も俺が書いているけど、普段の自分が歌う時の歌詩とは少しテイストを変えていて…
それこそBLÜEで「RAIN」を歌っていた頃のSHIGEのイメージで書いたつもりなんだけど
これが伝わるファンの人いるのかな…笑
この曲の完成バージョンはKαinのシングルとしてリリースされたんだけど(残念ながら売り切れで現在入手不可能…)
今回You Tubeに公開したのは俺がメンバーに渡すために作ったデモをベースにしたレアバージョンなので
ボーカルはYUKIYAのみ、イントロとかもシングルではSHIGEのギターだけど
このデモバージョンでは俺のキーボードになっていたりと
少しずつアレンジも違うので、もしシングル持ってる方が居たらぜひ聴き比べて楽しんでほしいです。
Kαin以降はSHIGEと2人で歌う曲も結構増えて…
(D≒SIREの「LEAVE ME」なんかもツインボーカルっぽいアレンジにしたりした)
すごくイイ感じだったからこういう曲もホントはもっと増やしたかったね。
Kαinでは「FLAW」とか「Latency Sorrow」とかもツインボーカルっぽいアレンジなので
機会があったらいつか聴いてみてください。
※追記
念の為に書いておくけど…俺は「月と太陽」をリリースする前のBLÜEに出会って、SHIGEの才能に惚れ込んで…当時としてはまだ珍しかった中、自主レーベルを設立してまで彼らのCDを作ったわけなんだけど、SHIGEとTETSUが脱退した後の4人編成になったBlüeも大好きですからね?
なにしろ、ARIHITOを探してきて新ボーカルとして加入させたのも俺ですし、
VAPレコードと契約させたのも俺。
その後正式にメジャーデビューするまでの作品…『misty』とか『BREATH』『Times』をプロデュースしたのも俺ですからね!笑
特に『BREATH』はマジ、現在聴いても名盤なので、機会があったらぜひ聴いてほしいです。
最近(2021年以降くらいかな)Kαinのライブで演奏してる新曲の「Rumor」は
この頃のBlüeのために書いていた曲をイメージして…自分の中では90年代の懐かしい感じで作曲してみた曲なんですよね。
これもまた機会があったら聴いてみてほしいですね。
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