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読書記録 蝶々喃々

読書記録 蝶々喃々
2019年、ポプラ社
小川糸先生著


◎あらすじ
栞(しおり)東京の下町でリサイクル着物を扱う店を開いていた。

ある日、背の高い壮年の男性が着物を買い求めにくる。習い始めた茶道のお茶会に来ていくためだという。


栞は、男性に似合そうなグリーンの着物を選んで羽織らせてみると、予想どおりよく似合い、お客さまも気に入ってくれた。

しかし、少しサイズを調整する必要があり、
お直しに日数がかかる。

そこで栞は、店の紹介カードを渡して後日の受け渡しをお願いした。

それが、栞と木下春一郎との出会いだった。




◎感想

この作品は小川糸先生の二作目らしい。
着物をはじめとする、半衿、帯留めなど小物についても丁寧に記述があり、四季折々に生活を楽しむ和風の暮らしの豊かさが随所で感じられた。

✴︎そんな暮らしの中で、同じ物が好きな人、共通の話題がある人との時間が居心地がいいと感じたら、それは相手が同性であろうと異性であろうと親しみを感じているのだと思う。

✴︎✴︎
そしてその時間が過ぎていったり、終わりになってしまうことを切ない、と思えば、愛着があるともいえるかもしれない。

✴︎✴︎✴︎
人として生きるってことは、自分以外の大切な誰かに、いや何かに出会うってことなのかもしれないと、思う。


◎今日も最後まで見ていただき、ありがとうございました。



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