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ランドセル選びからBtoBマーケティングのヒントを無理やり得た私。

ランドセル選び。それは親にとっての一大イベントです。

ラン活という言葉もあるくらいなので、その選定に苦労している方も多く、実際私も苦労しました……。

男の子なので、本人は「黒か紺!」とだけ言っており、まだ楽な方でしたが、女の子だともっと要望あるそうなので大変。

で、

改めて、「ランドセル選び」って、BtoBマーケティングと似てるのかもしれないと思ったので書いてみました。

購買プロセスがBtoBと似ている

ランドセル選びって、改めてまとめると、BtoB商材の購買プロセスと似ているところがありました。

似ている点 1)購入者と利用者が違う(親が買うけど使うのは子供)
似ている点 2)関与者が複数(親、祖父母、子供本人)
似ている点 3)協議して決める(親、祖父母、子供本人)
似ている点4)選定基準は経済合理性(6年使うので、素材、性能、コスト、大事)
似ている点5)検討期間は長期(比較するし、数ヶ月かける人も)
似ている点6)長期的に使うもので、高額(失敗できない)

あげるだけでも結構ありました…。子供の物を親が買うという点、そこに子供の趣味趣向も含まれるので、基本協議して決める。そりゃ、人と法人は違うけど。

ランドセルを選ぶ立場に立つと、BtoB商材を選ぶ気分が味わえるのかな。

意思決定までに、論理と直感を行き来する

先日ベイジさんのセミナーに行った時に伺ったのですが、意思決定は必ずしも論理的に決められるのではなく、論理と直感を行き来していることがあるとのこと。

ランドセルもまさにそうで。

「あ、このランドセルのメーカーいいな」「かわいいな」という直感と、「背カンはどうなってんだろ」「重さは?」「この会社信用できる?」などの論理が行き来します。

ここでの「あ、いいな」はホームページで見るランドセルの職人さんの「手元の写真」だったりするんですよね……。

※当時のセミナーがまとまっていたのでこちらが参考になると思います!

CTAポイントが複数設定されている

ランドセルって結構高いんです。CMでよく見る「天使のはね」のセイバンのランドセルとか6〜7万とかします。そして6年使います。

なるべく崩れにくく、丈夫で、子供の体に負担が無いものを選びたい。しかも高い。結構慎重になるんですよね。

いきなりは買わない。比較される。だからこそ、実店舗だけでなく、工場見学とか、ものづくり体験イベントとか、合同試着イベントとか、資料請求(革素材のサンプルを見る)とか、色々なポイントが用意されているんですよね。

このあたりも、問い合わせする前に色々接点を設けるBtoBマーケティングと似ていますね。

すべては、子供の6年のために

子供の健康、楽しい6年のために、親としては別にケチりたいわけじゃないので、色んな点から比較して意思決定したいし、失敗したくない。

その点では、BtoBのサービスを導入する時も、会社にとっていい効果を生みたいし、失敗したくないという責任感と似ているような気がします。

ランドセルメーカーのサイトでは、描いている子供の未来、なんなら日本のランドセル文化に言及したり、これからの社会に対してのメッセージが書かれているのものもあります。

それを見て、親はランドセルを背負って一人で家を出る成長した子供の姿を思い浮かべるのです…。

BtoB用の型にはまった伝え方だけでなく、意思決定までのプロセスが似ているものであれば、BtoCのマーケティングからも学ぶところはいっぱいあるなと思った話でした。


※ついでに

めっちゃ悩んだんです。ランドセル。子供のための高額な買い物はほんと真剣に調べますよね。受験とかもそうだろうけど。この心理状況、BtoBでも参考になるなと自分で思いながら比較検討してました(笑)

結果、村瀬鞄行さんのネイビーのシンプルな牛革にしました。人工革の方が良かったかな…?という気持ちもありますが、やっぱり本革は丈夫だと感じます。

ランドセルどうしようかな?と思っている方にアドバイスすると……、実際は雑&ぐちゃくちゃに扱われるので、気楽に選んでOK。というところです。(笑)