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あの時首里城に行けばよかった……。

沖縄には3度行っていても、首里城には一度も行った経験がない。

1度目の修学旅行の時、首里城に行くはずの日にちょうど台風が重なった。そのため首里城へ行くコースは断念し、室内のパイナップル園を見学するコースに変更された。首里城が何なのか、どんな場所なのかも全く分からないまま、私は横浜へ帰ってしまった。

2度目は社会人になり、友人と沖縄に来た。沖縄らしい青くて晴れた空が広がっていたので、今度こそ首里城へ行こうと思っていた。しかし、あの日はものすごく暑い日で、門から首里城の正殿まで行くのも嫌だと感じるような猛暑だった。汗をダラダラかいていた私達は、「入場料払ってまで、首里城の中まで進まなくてもいいよね」なんて話して、首里城の本体まで見ないで引き返してしまった。

3度目の沖縄は海でのアクティビティが中心の旅で、私も友人も首里城に見向きもしなった。

今日、首里城の正殿が火災により全焼したとニュースで見た。世界遺産にも認定された首里城正殿では、火災により貴重な収蔵品も燃えてしまったらしい。500年以上前に建設されていた首里城は、今日燃え尽きてしまった。

また首里城は再建するだろうけど、自分が「見たい」と思っていた首里城はもう一生見れない。たかだか1,000円弱の入場料を節約してしまったがために、500年の歴史を刻んだ首里城にはもう会えなくなってしまった。今思えば、すごくもったいなかったなぁと感じている。

首里城のニュースを見て、挑戦はいつでもできるわけじゃないのを改めて感じた。やりたい/行きたいと感じた時には、その「今」の感情を大事にして行動しないといずれ後悔してしまう。予期せぬ事態によって、何事も消えてしまう可能性があるのだ。

「いつかやってみたい」「定年したらやってみたい」と感じている贅沢も、自分が想定した時にはすでになくなってしまうかもしれない。

今さらながら、林先生の「いつやるの、今でしょ!」の精神を大切にして、できるだけやりたいこと/行きたいところには今この瞬間にちゃんレンジできるようにしたい。

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