修正なしの原稿に不足するもの
いま、毎週土曜日に編集ライターを目指す人たちのための講座に通っている。
雑誌やWEBメディアの編集長の話を聞いたり、雑誌記事を想定して企画を考えたり、編集執筆にかかわるあらゆる経験ができる講座だ。
以前、雑誌1ページに掲載するモノの紹介記事を書いてみようという課題があった。土日や健康診断の空き時間をつかい、なんとか納得の行く文章を書き上げた。
2週間後、講師から添削結果が返されたとき、私の原稿は提出したときのままだった。
そして、「パンフレットのように完成されていて、僕が直すところは特になかった」とコメントをもらったのだ。
赤字なしの原稿ほど誰にとっても幸せなものはないが、わたしは何となく残念だった。
なぜなら「面白い文章かどうかは別の話」だからである。
文章を書くのが好きだし、それなりに時間をかけて作成したので、文章の誤りはなかったのだろう。
でも、読んだ人の心に残るような面白さは不足していたのだろう。印象的な文章に「パンフレットのよう」なんて言わないだろうし。
だから、まずは「愉快なパンフレット」を目指そうと思う。雑誌やエッセイのようになるにはこれからだ。講座もあと半分ほど、頑張ろ!