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[脚本]面白い脚本に必要な要素


 今回の記事は海外のYoutubeチャンネルで脚本術について教えられている人の動画を翻訳し、私の主観を交えた内容になっています。

①面白い脚本には共通点する「構成」がある

 脚本をこれから書こうとする人はまず「脚本の書き方」を検索するだろう。そうすると「脚本の構成」に関する情報がごまんと現れる。結果、脚本には構成が大切だと考える。一部の脚本家は面白い脚本には共通する出来事やそれが起こるタイミングがあると主張する人がいる。かと思えば、それはワークショップや本を売るためのゴミだと批判する人もいる。
 どちらが正しいかを決めることは難しい。しかし、面白い脚本に共通する構成を知ることは自分が面白い脚本を作る際の道しるべとなる。

②日本でも教えられている三幕構成とは?

 脚本の構成、物語の構成で日本でなじみ深いのは「起承転結」だろう。これが欧米では、三幕構成(three act structure)というものがある。この三幕構成について紹介しよう。これは脚本、物語は三つの章で構成されているという考え方であり、Syd Fieldが著したScreenplayという本にて定義されている。まず、一幕:全体の25%を占める部分で物語が始まり、主人公が旅へと向かう、というのがこのパートである。
(岩崎:スターウォーズだと、ルークがオビワンと旅に出るまでですね)

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二幕:全体の50%。主人公が目的に向かって敵や苦難を乗り越える。

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三幕:全体の25%。全編を通し、最も大きな問題に対峙し、解決する。

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③三幕構成の問題

 しかし、この三幕構成の問題は何がどのタイミングで起こるべきかが明確になりすぎていることである。その結果、観客に先を予想されるような物語の展開になることが起きてしまう。
 脚本のコンサルであるJohn Truby氏が書かれている「Anatomy of Story」でもこう言われている。「機械的で簡略化された三幕構成は必ずしも面白い脚本を保証しない」

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 身近な例ですとマーベルのヒーロー映画とかが分かりやすい。
1:主人公が力を得る
2:主人公が悪役と戦う
3:最終的には勝つ
 どのマーベル映画も物凄く本質的な話の流れだけを抽出すると上記の流れになる。そして、「4:で次回予告」というオチだ。
 こうなるとほとんどの物語というものが同じものに見えてしまう。だから、面白い物語の構成ではなく、面白い物語を構成する要素に注目をしてみよう。それが次回、お話をするStory Circleだ。これはダークナイトにも共通する部分があるので必見である。

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