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動き出した背番号6の歴史

 この時期、朝のニュースサイトが怖いのですが、実際はそれよりTwitterの方が早いので、Twitterを開くと驚かされることが続いています。

 今朝のスワローズ関連のニュースは「背番号6」。ドラフト4位で指名された東北福祉大学の元山飛優(もとやまひゆう)くんが、背番号6を付けるとのことで、賛否色々賑わっていたようです。

 後出しジャンケンのようになりますが、個人的には予想通りでした。

 背番号6は、水谷新太郎さんや宮本慎也さんという素晴らしい遊撃手が背負ってきた番号です。特に慎也さんは1994年ドラフトで入団、2013年の退団ですから、長く応援してきた人の思いもまだまだ生きているような状態かと思います。

 ただ、スワローズには永久欠番はありませんから、いつかは誰かが背負うもの。元山くんは大学代表も経験した即戦力遊撃手ですから、良い機会だったのではないでしょうか。

 また、記事にあるように、元山くんは、慎也さんの母校PL学園の先輩と後輩が教えているチームの出身。ご縁もあったということでしょう。

 でも、誰しも思い入れ、というものがあります。大学野球やドラフト予想に興味がない人にとっては、ドラフト4位にレジェンドの番号を?と疑問に思った向きもあるようです。

 なので、自分の勉強のためにも、元山飛優くんがどういう選手か、調べてみました。

 守備も打撃も良い、もっと上位で指名されていてもおかしくない即戦力遊撃手という評価。4位というのもドラフトの駆け引きの結果というか、高校生野手としてNo. 1の評価だった内山壮真くんが、オリックスに指名されるリスクがなければ、3位指名もあったのかもしれません。

 ドラフト後の会見でも、哲人さんと二遊間を組みたい発言などあり、なかなかに自信もある様子。それだけの強気発言ができる性格であれば、背番号6のプレッシャーなど感じることもないでしょう。

 ただ、そんなにプロは甘くないと思うんですけどね。( ´•ω•` )

 ちなみに2013年ドラフト2位の西浦直亨さんの、ドラフト時のスカウトからの評価は「守備だけでなく打撃でもリストも強いし、パンチ力もある。坂本選手みたいになれる。」(斉藤スカウト)「打撃は入団時の宮本より良いのですごいことになる。」(鳥原スカウト)

 まあ、長い目で見守りましょう。( ´•ω•` )

 とりあえず、止まっていた背番号6の歴史は7年ぶりに動き出しました。一方で、27のように、時間が経ちすぎて神格化されてしまった番号もあります。数年前から中村選手が27を付けられるようにと頑張っていますが、なかなかハードルは高そうです。

 6や27は、結果を出して掴み取って欲しいとの気持ちもわかるのですが、黄金期のレジェンドと同等の結果を求めること自体が難問すぎ。無理ゲーというやつです。

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 ところで、まったく個人的な思いの話をすれば、背番号6は、武岡龍世くんに付けて欲しいと思っていました。長岡秀樹くんが7をつけて、6と7で守る二遊間。10年後くらいには、中日さんのアライバコンビのように、ヤクルトのながたぴコンビが凄いと言われている未来が見たい。背番号は願望と違うかもしれないけれど、この二人はずっと応燕していきたいと思っています。

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 こんな風に、ファンの皆さんの胸の中に、過去未来ともに、それぞれの背番号への想いがあるかと思います。でも、特別な番号の「系譜」として継承されていくのは、スワローズでは背番号1だけ。27も偉大な番号ではありますが、時間が経てば経つほど神格化され、実質永久欠番となっていくことには違和感があります。

 いまそこにいる選手たちは誰かの代わりではないと、私はいつも思っています。過去の輝かしい想い出は想い出として、いまのスワローズの選手たちがそれぞれに背負った番号が、新しい歴史を作っていくのを見守ることも、また楽しめたらいいですよね。

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