届かなくても届けたかった

座席の前の手すりに、背番号が見えるようにユニをかけてみた。

そういうのって本来はメンバーに入っている選手のをやるものだと思うので、ハーフタイム中のわずかな時間だけ。ちょろっとかけてみた。

私がいるところはバックスタンド中央寄り最前列。ピッチを挟んだメインスタンドの上層には、メンバー外選手たちが座っているのが見える。

その目力の強い目で、フィールド最後方からの的確なフィードを可能にする目で、メイン上層からどうかあなたの背番号を見つけてください。祈りを込めて、かけてみた。


んーまあそんな遠くからさすがに無理か、というのが本音なんですけど。

ただ、「応援の気持ちが届きますように」と願い行動するところまでが推し活だと思っていて、見てもらえるもらえないはその先にあるものだと思っているので。私は私の推し活ができて幸せだった。素晴らしき自己満の世界。

試合は楽しかった。負けたけどシンプルに楽しかった。

最後の最後まで諦めずに自分たちらしく戦う選手たちの姿はほんとにかっこよくて、掴まれた。


悔しくて寂しいけど楽しくて幸せ。

楽しくて幸せだけど悔しくて寂しい。

どちらが今の心に近いかな。

あなたのプレーが見られないときに100パーセントポジティブでいるのは難しいけど、応援できることへの喜びと感謝はどんなときでも感じています。

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