靴にもとっておきのオシャレをさせる
おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
今はお気に入りの靴でも、履き潰したら捨てるという方がほとんどです。
メンテナンスをきちんと行えば靴は一生履き続けられる、ということはあまり認識されていません。
心を込めてメンテナンスすれば、靴は長く付き合える相棒なのです。
大事な人に会うとき、商談の前、とっておきの場所に向かうとき、靴が綺麗ですと、自信を持って臨めますし、やる気も湧きます。
靴にも、とっておきのオシャレをさせるのです。
私が知る限り、お金持ちになる人は若いときから、靴のお洒落を欠かせないものです。
足元を見れば暮らしぶりが分かり、仕事の姿勢も靴から読み取れます。丁寧にメンテナンスが施された良質の靴がもたらす効果を、お金持ちは知っているからです。
一日履いた靴はほこりを払い、汚れをとり次の日は休ませる。靴磨きやワックスで、日々の手入れも怠りません。そして定期的に、プロに靴を磨いてもらう、大切な靴の「休息の場」も設けています。
自分で磨くと、ただ光らせる事に注力してしまいがちです。すると、大切な靴の寿命を縮めることにもなりかねません。そこでお気に入りの靴とさらに長く付き合えるよう、ただ磨くだけ、光らせるだけといったその場しのぎのメンテナンスではない、「一流のサービス」を靴に受けさせるのです。
堅実な経営で財を成したM社長は、「お気に入りの一足は、一生履く」といい、靴磨きに月に5,000円以上は費やすといいます。一足2,500円で、2回以上は靴磨きに出すそうです。
靴磨きというと街頭などでの光景を浮かべる私には、驚きでしたが、宅配でお願いするほか、定期的に会社に靴磨き職人さんを迎え、営業・販売等の外回りの社員の靴や幹部社員の靴を磨いてもらうこともしているとうかがいました。
M社長によると、「福利厚生の一貫みたいなものだよ」とのこと。
靴磨きが「福利厚生」とは、面白い発想ですが、愛情込めてメンテナンスを施された靴を履き働く社員は、お客様への姿勢や仕事への意気込みがおのずと変わってくる。それは数字になって現われてくるといいます。
社員数から推測するに、靴磨きにかける費用は一回数十万円にもなるでしょう。とても真似できないと思いましたが、それはM社長にとっては、「賢明なお金の使い方」なのです。
商品やサービスの価値と値段が合っているかを基準に、「賢い使い方をしよう」と考えるのが、本物のお金持ちの姿勢であり、倹約家にも通じる発想です。M社長が自分だけでなく社員の靴磨きにお金をかけるのは、値段より価値が高い買い物をしたという充実感があればこそ。その買い物がもたらす無限の力を、確信しているからなのです。
~商品やサービスの価値と値段が合っているかが大事~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃
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