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育休中に「根拠のない自信」が持ててきた話

こんにちは、2014年中途入社の上野有紀です。
サービスプロモーショングループで屋外広告物申請を担当しています。

前回社員ブログを書いたのは2年半前です。
その間に第二子を出産して産休育休で1年9ヶ月お休みを頂き、2ヶ月ほど前(7月末)に復帰しました。

今回は、復帰当初に全社の朝礼でもお話しさせてもらった、育休中に「根拠のない自信」が持ててきたという話を書こうと思います。

「根拠のない自信」とは、
なにかができるからとか、
自分が何者だからという理由がなく、
「自分が自分のままでいいんだ」と思えるところから来る自信だと思います。

GCストーリーには社員が大切にしたい考え方が書いてある「GCガイド」があるのですが、その中にもこう書いてあります。

毎日の反省や感謝もやり方によっては『自分はだめだ。』という自己否定的な受け取り方になってしまうかもしれません。
しかし、それではいけません。
根拠がなくても、とにかく自分に自信を持つことが重要です。どんなに苦しい状況でも積極的な気持ちでいることです。

根拠がなくても自分に自信を持つこと。
私はそれがずっと持てておらず、
1人目の育休から復帰した後も、自分と仕事のできる人を比べて自信をなくしていました。
「いてくれるだけでいいんだよ」とチームのメンバーからは言ってもらっていたのですが、自分では「自分がいるだけで良い」とはとても思えませんでした。
なので、根拠のない自信を持つことは、どうしたら越えられるか分からない大きな課題の一つでした。

今思えば、自信のなさを補う為に、やったことのない仕事を任せてもらって自分なりに頑張っていたのかもしれません(前回担当の社員ブログ参照)。仕事ができるようになれば根拠のない自信が持てると思っている節がありました。しかしそんなにトントン拍子に行くはずもなく、2人目を妊娠してからは仕事よりも家庭(イヤイヤ期の息子がいる中での妊娠生活)に手一杯になりました。


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2人目(長女)も無事に産まれました。
1人目を産んだときは、初めてで分からないことしかなく、育児書の「この月齢ではこんな様子…」とあるのと息子を見比べて、発達を気にしていました。
しかし、2人目は私がそんなに神経質にならなくてもちゃんと育つと分かっていたので、大らかな気持ちでいられました。

そうすると、娘は(1歳3ヶ月くらいまで)ただただ無条件で可愛い生き物でした。
そういう、「無条件で可愛い」=「存在しているだけで無条件で価値がある」という見方を、人生で初めて人間に対してすることができました。

他者(娘)に対してそう思えることで、段々自分に対しても同じように「存在しているだけで価値がある」という見方ができるようになってきた気がします。
自分は全然完璧ではないし、人としても未熟だけど、こんな自分でもいいんだなという。

また、私は20代のうちは「何者かにならねばならない」という焦りのような感覚がずっとあったのですが、こんな自分でもいいんだなと、ありのままの自分を受け入れられるようになると、「何者かにならねばならない」というのはないし、「こうあるべき」にも縛られなくていいんだなと、心の底から思えるようになりました。
私は何者かである前にすでに「私」なので、もう何者かになる必要はないのです。

以前は、仕事がもっとできるようになったら根拠のない自信が持てるようになるのだろうと思っていたと書きましたが、別にそうではなくて、仕事でも育児でも趣味でも他の活動でもなんでもよくて、その人がその人なりのペースで何かをしていたら、成長していけるんだと思っています。

そして、人の成長は、子供を見ていても思うのですが、本当に個人差が大きいので、早いから良いとかもないなと思っています。

みんな生きてるだけで素晴らしいから、自分の個性や人生を、素晴らしいとそれぞれが思えて抱きしめて生きていける世界になったらいいし、そんな世界にしていきたいなと思います。

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