一ノ倉沢ハイク
先日、会社ワンゲル部の仲間と一ノ倉沢ハイクしてきた。
コロナ対応で山歩きは久しぶり、身体もなまっているから、軽めで、川の音を聞きながら歩きたいというリクエストにより、今までに行ったことがなかった一ノ倉沢に行くことに。
谷川岳は、無雪期、残雪期にアイゼンを装着してほぼ毎年登っているが、一ノ倉沢は見たことがなかった。
当時の朝、けっこう寒くて、しかも現地は雪がありそう、とのことだった。いつもの冬装備はもう片付けてしまっていたから、とりあえず行ってみて、ダメそうなら撤退して岩櫃山とかにしようかと出発した。
白毛門登山口の駐車場には、車が3台停まっていた。ハードな白毛門に登っていったのだろうか。自分たちは、川沿いの道へと降りていった。湯檜曽川は、雪解け水で水量もあり、ものすごく水がきれいだった。道はけっこう雪があったが、登山靴で歩けた。ただし、滑りぎみで力が入りにくかったりした。斜面はキックステップで登った。
沢を渡るときは、石が不安定で水量も多いので慎重に足を置いた。久しぶりの運動で息切れしながら雪の斜面を登り、蓬峠方面との分岐を過ぎる。しかし、その先は赤いテープもなく、道をロストした。しかし、遠くに林道が見えていたので、下手な急斜面はやめて、マチガ沢の雪の上を慎重に登って行った。時々、ザアザアと、分厚い雪の下を水が流れているのが穴の下に見えたりもした。踏み抜かないよう慎重に歩き、マチガ沢出合に出た。
そこからは林道を歩いた。ほとんど雪道で、端のほうにアスファルトや地面が露出しているので、足場を見ながら進んだ。時々、雪崩た雪の塊が道に残っていた。
しばらく歩いて、一ノ倉沢の大絶壁の正面、一ノ倉沢出合に出た。雪はトイレの屋根まであり、絶壁にも雪渓が残り、荒々しい岩とのコントラストが圧巻だった。しばらく、絶壁を見上げていた。たくさんのクライマーが挑んで命を落とした場所だった。惹かれる気持ちはわかる気がした。
振り返れば、白毛門、笠ヶ岳、朝日岳がキリッと勇姿を見せていた。ハードらしいがいつか登ってみたい。
風避けのために少し戻り、小さなキャンプ地で昼御飯を食べた。青空と岩と雪に、またしばらく言葉も呑み込んで景色を見つめていた。
帰りは林道をずっと歩いてロープウェイ駅まで戻った。心地よい疲労感、景色を堪能できて満足して帰路についた。
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