小さじ2杯のジェムソン・スタンダード
初心者でも飲みやすいと言われているアイリッシュウイスキー、ジェムソン・スタンダードのミニチュアボトルを入手しました。試したいけどフルボトルじゃ消費しきれないし、とぼやいていたら息子がドンキで見つけてきました。
グレンリベットのミニチュアが480円のところ、ジェムソンは250円くらいだったらしいです。
フルボトルでも2000円切っていますので、どんだけお手頃価格なんだと驚きます。
いつも思うのですが、海外の普及版ウイスキー、いくら大量生産(日本の生産量に比べて)しているからといって、あの年数熟成して海を越えてきて数千円、ちゃんと儲かっているのかな?と心配になります。
ジェムソン・スタンダードも3回蒸留して3年以上熟成、手間もかかっているしなぁと思います。
アイルランドでは殆どのメーカーで3回蒸留するらしいですが、最近は2回しか蒸留しないところもあるそうです。どっちが美味しいんでしょうね。まぁそこは各人の好みってことしか言えないのかな。
原料はモルト、グレーンと書いてあるのでブレンデッドです。我が家にあるスコッチはみんなモルトのみなので、それだけでも違いが想像できますね。
いざ開栓しますと、安定の甘い香りがします。他のボトルにくらべてそれほど強くありません。グラスに入れてもそんなに香ってこなかったです。あっさり目なんでしょうか。
舐めてみると、十何年も熟成していないにもかかわらずそれほどアルコールの棘も感じず、けっこう甘いです。それから、うまく表現できませんが、今まで試したものと明らかに系統が違いました。
ちょっとびっくりするくらい、タリスカーやボウモアと違っていて、かといってグレンリベットとも違う・・・うーん、なんというか、香ばしい?なんか粉っぽい風味がしました。原料の穀物の違いでそう感じるのか、オリーブオイルの瓶を開けた時のような香りもしました。不思議です。
でも全然クセがなく、甘くて飲みやすくて初心者に優しいです。これだけ飲みやすくて安いのに、あまり周囲で話題にならないのはなんでだ?!と不思議に思いました。
やはりクセのなさが逆に物足りなさになっているのか・・・?通の人はきっとそうなんだろうなぁ。洋酒に詳しい後輩もスペイサイドものが好きだと言っていたし。
もしかしたら、普及品のスタンダードではなく、ラベル違いの気合の入ったボトルはもっと味もバリエーションがあるのかもしれませんね。試してみたいです。
もし優しさ代表で家にボトルを常備するとして、グレンリベット12年か、ジェムソン・スタンダードかと問われると、かなり悩むところです。