![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33535553/rectangle_large_type_2_7bc058d2f293c81db3f49dc0379bf12a.jpg?width=1200)
新盆の夜 白煙に包まれ 出会ったもの
今年の新盆の夜に、白い煙に包まれた。
一車線の自動車専用道路を走行中に、車のボンネットから煙が出てきた。
後ろに長く連なる車の列に気づき、アクセルを踏んだけれど、大きな音がするだけで車は加速してくれなかった。
なんとか路側帯に止まる。
エンジンをもう一度かけようとしたけれど、もうかからなかった。
焦げたような嫌な臭いとものすごい白煙。
こんな夜に。
夜7時半すぎ。辺りも暗く、雨も降ってきた。
結局、車はダメになったけれど、怪我一つしなかった。いろいろな人に助けてもらって、2時間後には自宅に着いた。奇跡的に。
どうしてか。
今年は特別なことをしていた。
五十数年を生きてきて、生まれてはじめて新盆の前に一人で墓の掃除をしてお参りをしていた。新盆の3日前。
代々の墓の横に若くして戦死した先祖の墓石もあることは知っていた。改めて見る。
レイテ島で戦死 享年22歳
私は3人の子どもたちに恵まれ、末の子がその歳になった。
だから命を守っていただいた。
実は22歳の子どもを車に乗せていた。
周、と書いて、めぐるさん。
私の祖父の弟にあたるのか、めぐりめぐって守ってくれた。
家に帰ると、リビングのテレビがいつものようについていて、賑やかに私を日常に戻してくれた。
感謝します。
お盆に命を守っていただいたこと。
私が2歳の時に亡くなった、おじいちゃん。
今、気がついた。
おじいちゃんが亡くなって、ちょうど50年だった。
生、と書いて、いきるおじいちゃん。
ありがとうございました。
どきどきがおさまらない夜に、スマホの中で見つけたこのnote。
新しい出会いに感謝します。
初めての投稿です。
よろしくお願いします。