【声劇フリー台本】愉快な魔王と愉快な仲間
勇者を巡って勇者の仲間と魔王が言い争いを繰り広げるギャグ調の台本です。
勇者は空気です。
勇者の仲間は女性口調verと男性口調verを用意したのでお好みの方をご利用ください。
台本では「」と【】で読み手を分けて記載しています。
ご利用の際は利用規則をご一読くださいますようお願い申し上げます。
【利用規則】
◆この台本の著作権は全て影都千虎に帰属しています。
商用・非商用問わずご利用いただけます。
ご自由にお使いください。
利用時のご連絡は任意ですが、ご連絡をいただけますと大変励みになりますし、喜んで影都千虎が拝聴致します。
音声作品には以下を明記するようお願いいたします。
・作者名：影都千虎
・当台本のURLまたは影都千虎のTwitter ID
（@yukitora01）
配信でのご利用も可能です。
配信で利用される際には、上記二点は口頭で問題ございません。
また、配信で利用される場合、台本を画面上に映していただいて構いません。
台本のアレンジはご自由に行いください。
便宜上、一人称・二人称を設定しておりますが、いずれも変更していただいて問題ございません。
◆無断転載、改変による転載、自作発言は絶対におやめください。
【台本 女性口調ver】
「ハハハハハ！ よく来たなァ、勇者よ！」
「やっと我と世界を掌握する決心がついたんだな！？」
「そうだろう、そうだろう！ そうに決まっている！」
「では、さっそく計画を立てようではないか！」
【ちょ、ちょっと！ 待ちなさいよアンタ！】
【何勝手に話を進めてんのよ。アンタなんかと一緒になるわけないでしょ！？】
「んァ？ ああ、なんだ……貴様もいたのか、お荷物」
「貴様を招待した覚えはないぞ？ 今すぐ帰るが良い」
【帰らないに決まってるでしょ。アンタを倒しに来たんだから】
「はァ？ 誰が、誰を倒すって？ 寝言は寝て言え」
「お荷物がお荷物たる所以を忘れたわけではあるまい？」
【うるっさいわねぇ。私だって私の役割があるのよ】
【万年ぼっちのアンタには理解できないような繊細な役割がね】
「お荷物の役割？」
「はははは、そんなもの知りたくもないな」
「そもそも、お荷物になるぐらいな自害を選ぶわ」
「貴様のその図太い精神だけは褒めてやりたいぐらいだよ」
【あら、ありがとう】
【って、そうじゃなくって】
【なんで魔王が勇者を勧誘してるのよ。ありえないでしょ！】
【世界を救う為にここまできてるのに、アンタなんかと手を組むはずが無いじゃない】
【それに……！】
「んー……それは見当違いだな、お荷物」
「何故、我のすることが悪だと断定できる？」
「何故、我を倒すことが世界を救うことになるのだと信じられる？」
「我と共に世界を掌握し、世界を作り替えることこそが平和に繋がるかもしれないぞ？」
【どの口が言うのよ。アンタが滅ぼした国がいくつあると思ってるのよ】
「あれらは我が手を出さずとも滅んでいたと思うがな……」
「まあ良い。貴様と下らん問答をするよりも我にはすべきことがあるのでな」
「さて、勇者よ。我の手を取るつもりは無いか？」
「我と共に在れば、良き世界、良き未来へ進めるかもしれないぞ？」
【こんな奴の言葉、聞く必要無いわよ】
【進める『かもしれない』なんて不確かな約束、信用できるわけが無いじゃない。お断りよ】
【お人好しだから、そう言っていればなびくと思ったんでしょうけど？】
【お生憎様！ アンタのそういう魂胆を潰すためにこの私が居るのよ！】
【良き未来ですって？】
【そんなもの、アンタの手を取るまでもなく自分たちで切り開くわよ！】
「……羽虫が。ごちゃごちゃと五月蠅いなァ？」
「我は貴様と下らん問答するつもりは無いと言った筈だが？」
「我が問い掛けているのは勇者だ。貴様は黙っていろ」
【黙っていろと言われて素直に黙ると思ったの？】
【どうしても黙って欲しいなら、黙らせてみなさいよ】
「なんだと？ 腰巾着の分際で」
【なによ、アンタだってただのストーカーじゃない。しつこいと嫌われるわよ】
「今は黙っていろ勇者！ 我はこの身の程知らずに分からせねばならぬ！」
【それはこっちのセリフよ！ 今日という今日はアンタを黙らせてあげるわ！】
【台本 男性口調ver】
「ハハハハハ！ よく来たなァ、勇者よ！」
「やっと我と世界を掌握する決心がついたんだな！？」
「そうだろう、そうだろう！ そうに決まっている！」
「では、さっそく計画を立てようではないか！」
【ちょ、ちょっと！ 待てよアンタ！】
【何勝手に話を進めてんだ。アンタなんかと一緒になるわけないだろ！？】
「んァ？ ああ、なんだ……貴様もいたのか、お荷物」
「貴様を招待した覚えはないぞ？ 今すぐ帰るが良い」
【帰らないに決まってるだろ。アンタを倒しに来たんだから】
「はァ？ 誰が、誰を倒すって？ 寝言は寝て言え」
「お荷物がお荷物たる所以を忘れたわけではあるまい？」
【うるっさいなぁ。俺だって俺の役割があるんだよ】
【万年ぼっちのアンタには理解できないような繊細な役割がね】
「お荷物の役割？」
「はははは、そんなもの知りたくもないな」
「そもそも、お荷物になるぐらいなら自害を選ぶわ」
「貴様のその図太い精神だけは褒めてやりたいぐらいだよ」
【おう、ありがとう】
【って、そうじゃなくって】
【なんで魔王が勇者を勧誘してるんだ。ありえないだろ！】
【世界を救う為にここまできてるのに、アンタなんかと手を組むはずが無いだろ】
【それに……！】
「んー……それは見当違いだな、お荷物」
「何故、我のすることが悪だと断定できる？」
「何故、我を倒すことが世界を救うことになるのだと信じられる？」
「我と共に世界を掌握し、世界を作り替えることこそが平和に繋がるかもしれないぞ？」
【どの口が言うんだ。アンタが滅ぼした国がいくつあると思ってんだよ】
「あれらは我が手を出さずとも滅んでいたと思うがな……」
「まあ良い。貴様と下らん問答をするよりも我にはすべきことがあるのでな」
「さて、勇者よ。我の手を取るつもりは無いか？」
「我と共に在れば、良き世界、良き未来へ進めるかもしれないぞ？」
【こんな奴の言葉、聞く必要無いぞ】
【進める『かもしれない』なんて不確かな約束、信用できるわけが無い。お断りだね】
【お人好しだから、そう言っていればなびくと思ったんだろうけど？】
【お生憎様！ アンタのそういう魂胆を潰すためにこの俺が居るんだよ！】
【良き未来だって？】
【そんなもの、アンタの手を取るまでもなく自分たちで切り開くさ！】
「……羽虫が。ごちゃごちゃと五月蠅いなァ？」
「我は貴様と下らん問答するつもりは無いと言った筈だが？」
「我が問い掛けているのは勇者だ。貴様は黙っていろ」
【黙っていろと言われて素直に黙ると思ったか？】
【どうしても黙って欲しいなら、黙らせてみろよ】
「なんだと？ 腰巾着の分際で」
【なんだよ、アンタだってただのストーカーだろ。しつこいと嫌われるぞ】
「今は黙っていろ勇者！ 我はこの身の程知らずに分からせねばならぬ！」
【それはこっちのセリフだ！ 今日という今日はアンタを黙らせてやる！】