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【観劇記】9/12(土)マチネ 「ビリー・エリオット」 東京公演

Xin Chao!!
少しずつ暑さも和らぎ、コロナも減り、
過ごしやすい日々がやって来そうな…

世界中で見ればCOVID-19の勢いは収まることなくなんですかね…

ブロードウェイは今年いっぱいはクローズ。
さらにワクチンができてから再開…なんて見方もあるとのこと。

そんな中、日本はありがたいことに、
イベント規制も緩和され、Go Toキャンペーンも順調に?進行され、
なんだか日常に戻りつつある感覚を持っております。

あとは海外渡航ですね…いつになることやら…

こうした状況ではありますが、私も自分の活動量も徐々に増やして、
観劇活動も再開しました!!やっぱり劇場は良い!

ということで、今回は…

ビリー・エリオット!!

ロンドンで初めて観て衝撃を受けた作品。

ぜひ、これは観てほしい!と思い観劇記残しておきます。
さぁどうぞ!(目次って結構便利ですね!笑)

ビリー・エリオットとは〜ストーリーのご紹介

この作品、「リトル・ダンサー」といえば結構ピンと来る人も多いはず。

素晴らしい映画ですよね。
炭坑夫の息子である少年ビリーがボクシングクラスの隣でやっているバレエに興味を持ち、バレエダンサーを目指すお話しです。(ざっくり!笑)

「炭坑夫は強い男!!」「バレエは女の子がするもの」といった、当時の北イングランドの当たり前のような価値観の中、本当に自分がやりたいことを見つけ、夢を追いかける心温まる映画です。

いまではだいぶジェンダーレスの考えも浸透して、自分が好きなコトを堂々とできる世の中になりつつあるけど(まだまだ改善の余地はありますが…)、「男の子がバレエダンサーを目指す」ってものすごく大変なことなんだろうな〜と思いながら観ているとまた泣けるんです。

最後ね…ロンドンにオーディションを受けに行く時にね…
(あとは映画かミュージカルを観てください!!)

ちなみに、ビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生はハリーポッターシリーズでもお馴染みのロンのお母さん!(ジュリー・ウォルターズさん)

「ビリー・エリオット」ミュージカル化へ

映画「リトル・ダンサー」のストーリーをミュージカルとして実現させたのが巨匠エルトン・ジョンなんですね。はい。エルトン・ジョンのミュージカルといえば「ライオンキング」や「アイーダ」が有名ですね!

さて、このミュージカルの初演はロンドンWest End。
2005年Victoria Palace Theatreで上演されてから、
2008年にBroadwayデビュー。
トニー賞の作品賞を始め様々な賞を総なめし、大ヒットとなりました。

それからオーストラリアやドイツ、韓国でも上演され、
日本はまだかまだかと思っていた2017年、日本初演がついに!

なんと初演ビリー役には応募総数1346名の中から10名の候補が選出され、
1年かけて5人のビリーがデビュー
日本にもビリーを演じたい!と思う男の子が1000人以上もいたなんて、
オーディションの時から楽しみでしかなかったこの作品。

私は日本初演の2017年当時はベトナムにおりまして…
この作品を観たいがために一時帰国しました!笑

そして2020年、待望の再演が決まり、
一時期はコロナで上演中止になる心配もされましたが、
無事に赤坂ACTシアターで上演されることになりました!!

新ビリーくんたちの晴れ舞台が整ってよかった :) 

ミュージカル「ビリー・エリオット」の魅力

そんなベトナムから一時帰国するほど観たい作品なの?

って思われるかもしれないですが…
(普通に月1観劇のため脱ベトナムしていた人間なんでw)

ビリーはそれだけの価値があるんですよ!

しかも日本でビリーができるっと本当に幸せなことなんです!

大学の時、たまたま劇団四季さんが実施されていた、
「大学生限定ショービズ講座」みたいなのに参加した時の話。

「劇団四季の作品選びの基準」で、「ビリー・エリオットは作品内容として申し分ないが、地方公演で子役を確保するのが難しい(四季は子役は地元に住んでいる子たちを選抜するという決まりがあるらしい…)」というお話しを聞いたのがずっと引っかかっていて。

確かに、ライオンキングやサウンド・オブ・ミュージックみたいに、歌えてお芝居できて、ちょっとダンスもできる子供は結構いそうだけど、ビリーみたいに「主役を担える、演技力も歌もバレエもタップもできる男の子」を見つけるのって相当大変だなって思っていたんです。

でも、いたんです。

しかも再演ができるほど人財がたくさんいるんです。

私が100%鳥肌号泣する大好きなシーンが(いくつかあるんですけど)
”Solidarity”という曲のシーン。
ビリーのバレエがだんたんと上達していく場面なんで、
アラセゴンターンが初めてできるようになるとこ!ココ!!!

あとはオールダービリー(つまり大人になったビリー)と少年ビリーが共演するシーンがあるんですけど、これはもう、言葉になりません。
これが人間業ですか?という美しさ。(語彙力w)

もちろん音楽も最高!
バレエのTHE王道「白鳥の湖」が使われていたり、
ビリーの怒りを表すロックな曲調もあったり、
これはさすがエルトン・ジョン先生ですわ。

改めて言いますけど
ストーリーだけじゃなくて、ミュージカルとしても最高の作品です!

9月12日(土)マチネ公演 感想

さて、ついに本題?笑

先日行ってきました2020年版のビリー・エリオットの感想!

こちらが当日の出演者でした。

太一ビリーの初舞台!おめでとう✨
ほかの大人キャストも2020年新キャスト!

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感想はね…何から言おうかな〜

一言で言えば「再演ありがとう!ビリー大好き!」なんですけど…

何度見ても本当に素敵な素敵な作品だなとしみじみ。

まずはビリー役の利田太一くん。

バレエ出身で数々のコンクールでも入賞経験があるそうです。

たしかに!それを聞いて納得!!

手足も長くて体のラインがとても綺麗!
イメージで言うとフィギュアの羽生結弦くんみたいな!?

それ以上に”ビリーを演じている”のではなく、”ビリーそのもの”のような感じでした。多分自身がバレエをしているから本当にビリーに重ね合わせて演じられているんだろうな…

バレエ関連だけでなく、ちょっとふてくされたり、悪ふざけをしたりする仕草やセリフの言い回し全てが「こういう子おるわ!」って思う等身大のビリーという印象。

初演ということもあり、たまに不安定な部分もありましたが(特に歌かな)、それも含めてバレエダンサーになりたい少年っぽさがあって、これからの太一ビリーそして太一くん自身の成長が楽しみです。

個人的にはウィルキンソン先生のレッスン中にズボンを上げる仕草が可愛くて…演技なのか素なのか…でもあーやってズボン上げる子絶対いる!笑

そんな可愛い太一くんのインタビューはこちら↓
前回も受けていたんですね!
その悔しさをバネにしたからこその太一ビリー!

おそらく、どのビリーを見てもポテンシャルしかないと思うのですが、
それぞれのビリーに良さがあって、いろんなビリーを発掘するのがこの作品の一つの楽しみですよ!

ちなみに、私が2017年に観たのは未来和樹くん。
この子は歌がとても上手かった印象。その後もオリヴァー・ツイストに出演されていたりして、今は声楽の勉強をしながら受験生だとか…

こうして子役時代からミュージカル出身のアクターがたくさん出てきてくれれば(山崎育三郎さんとか海宝直人さんとかね!)日本のミュージカル界もどんどんクオリティが上がっていくと信じてます!!

いや〜楽しみだな〜

そんなビリー愛を語り続けたいところですが…
他にもご紹介したい素晴らしいキャスト陣がいるので!

安蘭けいさんのウィルキンソン先生!

「ちょっと強気だけど実はめちゃめちゃ仲間想い」な役は安蘭さんがピカイチだと思うんです!(シスターアクトのデロリスとかね!)

田舎のちょっと適当な感じのおばちゃんだけど、本気出したら結構すごいし、実は子ども想いなイメージ通りのウィルキンソン先生でした。これは素晴らしいキャスティングでした。

中井智彦さんのトニー!

中井さんといえばあれですよ。美女と野獣のビースト!!

一人だけ発声が違う気がしました。笑
トニーはTHE炭坑夫でストライキも積極的に参加し、バレエ”なんか”している弟が信じられないお兄ちゃんで結構泥臭いイメージなんだけど…
声が良すぎるので、やっぱ育ちが良い気がするんですよね。(これ完全に私の偏見ですけどw)

フラットな気持ちで見ようとしても、どうしても他の役の印象を引きずってしまう私の悪い癖…笑

でも見方を変えれば、あのお父さんお母さんに育てられた息子ですから、そんなに悪い方へ落ちるはずがないんですよ…たぶん。
結局は弟想いのええ兄ちゃんなんです。
ビリーの合格通知が来た時の反応こそ、本当のトニーだと思うんです。

という解釈でお願いします。

さて、あと一人だけご紹介したい方。

オールダービリーの永野亮比己さん!

この方も劇団四季出身です。
キャッツのミストフェリーズとかTHEバレエの方です。

バレエがお上手なのは言うまでもないのですが、
ビリーを見守る表情がなんとも素敵で。そこに注目!
あの二人の共演シーンは子どもビリーの踊りも観なきゃだし、大人ビリーも観たいし、双眼鏡覗きたいけど、全体像も観たい…みたいなめちゃめちゃ忙しいシーンになるんですよ。笑

あとはロンドンでビリー待ちのお父さんと絡む在校生役としても一瞬出てくるんですけど…やっぱり劇団四季の人は発声が違うー!って思うから、そこも要チェックねww

ちなみに、もう一人のダブルキャストは大貫勇輔さん!
メリーポピンズのバートや私の大好きなドラマ「ルパンの娘(10月に続編公開ですよ!)」の円城寺さんを演じられた方です。

大貫さんも素晴らしいので観たい!!
オールダービリーはどちらで観ても間違いないです!

そんなところかな〜

橋本さとしさんのお父さんはええお父さんだし
阿知波悟美さんのおばあちゃんは可愛いおばあちゃんだし
絶対にマイケルは外さないし!日暮誠志朗くんも最高だった!

この新キャストでは初演だったので、
これからどんな化学反応が起きていくのか楽しみ楽しみ。
(つまりリピートしなきゃってことだね!)

【おまけ】Electricityを訳すと…

ひとつだけ…感想で加えるなら…日本語訳の違和感!笑

"Electricity"という曲がクライマックスであるのですが…

これはオーディションの最後に審査委員がビリーに
「君は踊っている時はどんな気持ちになる?」という質問に、
ビリーが”Like electricity ”と答える歌なんです。

英語の歌詞が本当に素敵で私の大好きなミュージカルソングの一つです。

これはこの一行!ってより全部知って欲しい!
ので1番だけここに載せちゃいますね。(全文はこちら

I can't really explain it
I haven't got the words
It's a feeling that you can't control
I suppose it's like forgetting, losing who you are
And at the same time something makes you whole
It's like that there's a music playing in your ear
And I'm listening, and I'm listening and then I disappear
And then I feel a change
Like a fire deep inside
Something bursting me wide open impossible to hide
And suddenly I'm flying, flying like a bird
Like electricity, electricity
Sparks inside of me
And I'm free I'm free

要約すると、「うまく言葉で表せられないけど、何か自分にとってビビっと来るんだよ!」ということでしょう。

それをElectricityに例えるってとこがたまらなく好きなのですが…

この歌詞、"Like electricity, electricity"ってとこ、日本語版だと

「まるで電気。まるで電気。」

って歌われるんです。

うん。

直訳すると「電気」なんだけど…

なんか文字起こしするとちょっとダサいですよね。笑

仕方ないですけど…

だからミュージカルは原語が一番なんです。
たまに素晴らしい和訳もあったりするので、全てが全てダメってわけじゃないですけど…「まるで電気」ってww

ちなみに、このミュージカルは舞台が北イングランドなので、
なまりがすごいんです。地方なまり。下町英語っていうのかな?
それも結構好きだったりするんですけど…

日本版も考えました!

九州弁なんです!!
(多分博多弁だけど、その微妙に違う方言がわからないので「九州弁」にしておきます。)

これはグッジョブだと思いました!
炭鉱つながりで、地方の言葉としては良いチョイス!

そして、九州弁の会話が可愛いんですね。

そんなところも楽しめるミュージカルです。

〜終わりに〜

さてさて、気付いたら5000字を超える大作になってしまいましたが、
改めて、ビリー・エリオット良い作品なので観てください!!

という宣伝でした。

まだチケットあるのかな…?

こんなご時世ですが、観劇は比較的安全だと思うので、
もうStay Home飽きたーって言う方はぜひ一歩外へ!
劇場に足を運んでいただければ幸いです🎶
(関係者みたいな宣伝w※ただのファンです。)

それでは、ちょっとずつ秋の気配を感じつつ、
寒くなってきましたので、
コロナだけじゃなく、お身体を大切になさって
素敵な毎日をお過ごしくださいませ☺️

Adieu!

おおゆき@のだめの再放送で号泣しました。

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