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【読書】パン屋ではおにぎりを売れ(柿内尚文)
「医者が考案した長生きみそ汁」、「3000円投資生活」、「1日1分見るだけで目がよくなる28のすごい写真」など、数々のメガヒット書籍を企画された編集者の柿内尚文さん。
その柿内尚文さん著・『パン屋ではおにぎりを売れ』。
本書は、ベストセラーを多数刊行していく中で、「ヒットを出す方法を教えてほしい」とよく聞かれるようになった著者が、そのノウハウを1冊にまとめた本である。
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本書のテーマは、「考える技術」。
ヒットを出したい、新しいアイデアを出したい、問題解決をしたい、といった場面では、この「考える技術」が身に着いていることが重要だそうだ。
書店でたまたまタイトルに惹かれて買ってみた本だが、
日々、自分は本当の意味で「考える」ことができているんだろうか?
と自問するきっかけになった。
そして、「考える技術」を武器にするための具体的なアプローチ方法も知ることができた。
これから創業に向けて「考える」機会がよりいっそう増えるため、正しく「考える」ことができるよう、特に記憶に定着させたい部分を記録しておく。
1. そもそも、「考える」とは?
まず「考える」とはどういうことなのか、定義を理解しておきたい。
大切なことは、
①「考える」とは、「思う」ことではない
②「考える」とは、「知っている」ことでもない
この2点である。
①「考える」とは、「思う」ことではない
"思考"という言葉があるが、「考える」と似た意味を持つのが「思う」である。
「思う」と「考える」の意味の違い、わかるだろうか?
本書では、以下のように定義されている。
「思う」とは、頭に浮かんでくる、感じること。
「考える」とは、目的のために意識的に思考すること。
決定的に違うのは、目的があるかどうか。
「考える」には、明確な目的が必要なようだ。
②「考える」とは、「知っている」ことでもない
そして、「考える」ことを「知っている」ことだと誤解しているケースもあるという。
分かりやすい例が、何か新しいプランを考えるという場面。
本人は「プランを一生懸命考えました!」と言っていても、実は、調べたことをまとめただけ、というケースがある。
これは、「知っている」ことをただ並べただけなのだ。
「考える」ためのステップの中にも、"調べる" というステップは出てくるのだが、調べること自体が目的になってはいけない!ということは心に留めておきたい。
2. 「考える」ための型がある!
「考える」の定義が理解できたら、今度は「考える」ための型を使えるようになりたい。
「考える技術」を使ってアイデアを生み出すためには、次の3つのルールに沿って考えていくのが良いそうだ。
●ルール1 ゴールを決める
●ルール2 インプットして現状を整理する
●ルール3 考える=「考えを広げる」+「考えを深める」
私はこの中でも、ルール1の "ゴールの設定" が抜けることが多いので、なぜそれが大切なのか記しておく。
仕事を進める上で、"ゴールの設定" が大切ということはよく言われることだが、実は「考える」においても "ゴールの設定" が大切である。
例えば、「Aさんに嫌われているんじゃないか」という悩みを解決したい場合。
そのゴールを、
「Aさんに嫌われないこと」にするのか、
「Aさんと距離を置くこと」にするのか、
決めたゴールで取るべき策はまったく変わってくる。
ゴールを設定できれば、悩みの半分は解決したようなもの。
自分は何のために考えるのか、まずはゴールを設定する、ということを覚えておきたい。
まとめ
「考える」にも型がある。
これが本書からの一番の学びであった。
自分では「考えている」と思っていた時間が、実は「思っている」「知っている」の時間だったのではないか・・・と反省した。
気づいた時が変わる時。
これから何かを「考える」際には、いきなり考えだすのではなく、一呼吸おいて、本書で学んだ「考える」の型を思い出すようにし、正しく「考える」ことができる人になりたい。
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