お店とミュージシャンの距離感について考え直したいという話

雪谷ベース教室には、徒歩3分ほどのところにsound bar sealeftという楽器を弾けるバーがあります。
今月からマスターが一時入院ということで数日僕がお店の鍵を預かり、期間限定でバーテンダーをしています。

バーテンやってみたい、というのは一部気持ちとしてあって実際楽しくさせて頂いていますがコロナしかりで売り上げ0の辛さはある程度わかるので、恩返し的な感じでもあります。
このnoteでは「お店とミュージシャンの距離感について」と銘打って僕独自の考えをつらつらと書いていきます。

はじめに

sealeftをご存知の方、これからマスターに会うことがある方にお願いが一点だけあります。
このnoteの存在はマスターに教えないでください。
恩義せがましい感じにしたくないんです。なんか恥ずかしい。
恐らくマスターはnoteというもの自体を知らないので(運営のみなさんすみません)
・マスターと繋がったSNSでの拡散
・会った時に話す

こんなことがなければこの記事のことを知ることはないでしょう。本当にお願いします。
では続けます。

生ライブの需要

コロナの影響でリモートやオンラインの環境がとても加速しました。
配信ライブっていう新しい可能性ができて、家にいながら海外のミュージシャンのライブを配信でみれたり、ライブは終わってもチケットを買っていれば二週間近く見ることができる。
そんな設備も整っています。
よく聞く話ですが「それでも生ライブの需要はなくならない」これには同感です。が規模は小さくなると考えています。
64才になるマスターがいるsealeftしかり配信の「は」の字もわかるつもりがないお店は少なくないのではないでしょうか?
残念ながらこの半年近くで多くのライブハウスが閉店を余儀なくされ、今ではライブも少しづつ戻っていますが厳しい状況であることは変わりないんじゃないかと思います。

さらにマスターの高齢化は、あちこちで話題を耳にします。
なくなってしまうのは仕方ない反面、可能な限り続く方法はないでしょうか?

「残念」で終わらせるの、やめませんか?

芸能人やミュージシャンの訃報、ライブハウスはもちろん会社やお店の閉店の話題がでると「残念だ」「また行こうと思ってたのに」「いつかライブをみたかった」「なんでこんなことに」
こういった何も生まない投稿が相継ぎます。不快に思われた方、申し訳ありません。
遠いところにいる人に対してなにかするには難しいですが、身近であればできることはないわけではありません。

さらに失礼を重ねると「あの店はバックが悪い」と言ってた人が、そのお店の閉店を受けて「残念」なんて投稿をしているのをみたときは鼻で笑ってしまいました。
大事にしたいお店があるなら、そのお店といい関係を作って集客の手伝いや環境をよくできる手伝いの1つや2つないでしょうか?

今僕は、もう6年近くお世話になっているアメ村の菩南座さん。
そして今手伝っているsealeft、この2店はお世話になってることもあり特に贔屓にしていて、ライブができるお店の話になったときは話題に出すようにしています。
すると一握りですが足を運んでくれる方がいたようで、お礼を言われた。ということが何度かありました。
ほんっっっっっっっとに一握りなんで全然意味ないですけどね!!!!!

けどそうやって応援できるミュージシャンが少しでもいればお店としても頑張れる理由になれるんじゃないかと思います。これはお節介ばりに続けていきます。

「残念」で終わらせるんじゃなくて、どうすればお店はもっと盛り上がるか、どうすれば演奏できる場所を減らさずに済むか。

こういうところを考えれないと、逆に自分の首をも絞めてるんじゃないかと。たぶん考えすぎです、こういうところダメなんですが、嫌いじゃないのでよしとしてます。
できる範囲で、やりたい範囲で、配信ライブが加速した今だからこそ、改めて考えて動いてみたいと思います。

一緒に考えてくれる人がいると嬉しいです。

お店からのSOSも欲しい

逆にお店サイドからの意見もどんどん聞いていけたらいいなぁと思います。
全てではないのは承知の上ですが、「ライブをする」「場所を提供する」そんなgive and takeな関係以上の繋がりをもつミュージシャンがいるお店は少なくないと思います。
webが強い人がいるなら、相談してもいいし
機材が調子悪いなら、相談してもいい。
お金は貸せませんがgive and givenな関係を作れるお店とミュージシャンってとても素晴らしいんじゃないでしょうか?

それでお店が潰れずに済むのであれば、最高だなぁと。
僕も頭は悪いし猫の餌台を稼がなくてはいけないのでできることはあまりありませんが、必要があれば使ってくれたら嬉しいです。

バーテンやってみた

今回冒頭にも書きましたが、マスターの入院で一時お店を任されています。
レッスンの合間にちょこっと、お酒の名前をぐぐりながらできないなりにバーテンやってます。
ありがたいことに音楽関連はもちろん、それ以外の方も遊びにきてくれて賑わってくれました。
あと数日頑張ってみます。
が、予想外な問題も多々ありました。
僕は後片付けや掃除が下手くそです。さらに飲んでるのでその日は放置にして(ここのツッコミはなしでお願いしますすみません)、ここ3日に分けてちまちまお店の清掃したりしていますが、引くほど進みません。
普段これやってるマスターすげぇ、と。
演奏以外にもお店のためにできることはたくさんありそうです。

最後に

ほんとにお願いします。これはマスターには内密でお願いします。
そして、なくなっては困るお店があるなら、そのお店が続くためにできることを考えてみませんか?
そうやった取り組みが「一度飲みに行ってみるか!」と思ってもらえるきっかけになればいいなぁ。と微力ながら頑張る次第です。

よろしければサポートお願いします。頂いた資金は活動のために利用させて頂きます!