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「運命のふたり」から学ぶタイの伝統菓子

邦題:運命のふたり
原題:บุพเพสันนิวาส(ブッペーサンニワート)
英題:Love Destiny


あらすじ

現代で交通事故にあってしまった考古学者は、魂が300年前のアユタヤ時代に飛ばされ、高貴な女性の体に入ってしまう。体の持ち主は元々極悪な性格で、周りの人たちから嫌われている存在だった。
周囲の不信を解消しながら、少しずつ魅了していく。

このドラマの特徴として、タイの伝統的料理を作ったり食べたりシーンがたくさんあることだと思います。
中でも政府高官であったコンスタティン・フォールコンの妻、マリー・ギマルドがお菓子作りをしているシーンは印象的ですね。
実際、タイの伝統的スイーツはマリー・ギマルドは広め、彼女はタイのスイーツを語る上で欠かせない人物です。

マリー・ギマルドについて

アユタヤ王朝で生まれたマリー・ギマルドのお父さんはポルトガル領だったゴア出身で、ポルトガル、ベンガル、日本の先祖を持つ方です。
お母さんは、カトリック教徒の家系で育った日本人です。
当時外国との貿易が盛んだったタイでは、ポルトガル人や日本などの外国人の移住者が多かったそうです。

マリー・ギマルドはコンスタティン・フォールコンと結婚し、後に王宮のお菓子部長を務めます。
王宮に認めてもらうまでが大変なのですが、ドラマのネタバレになってしまうので、ここでは書かないでおきます。

マリー・ギマルドが広めたお菓子

当時タイでは、米粉、ココナッツミルク、砂糖がお菓子作りの主な原料でした。
マリー・ギマルドは卵黄、牛乳、小麦粉などを使うポルトガルのお菓子をタイに広めます。
卵黄を使ったスイーツはタイの貴族の金色に似ている見た目や、味が大好評となり、人気になったそうです。

また、タイの「縁起の良いデザート」とされており、結婚式などの儀式で提供されることが多いです。

実際広めたお菓子で言うと、下記などが挙げられます。
フォーイ・トーン
 「金色の糸」と呼ばれており、「富と成功」という意味が込められています。
 日本でいう鶏卵素麺です。
トーン・イップ
 「黄金のお菓子」と呼ばれており、花びらの形になっています。
 金運があがるとされています。
 シロップ付けられていて、かなり甘いです。
トーン・ヨート
 トーン・イップに似ていますが、卵型。
 原料は同じで作り方が少し異なるようですが、これもかなり甘い。
カノムモーゲーン
 パームシュガーやココナッツミルクが
 たっぷり使われているケーキ状のお菓子。
 お店によってはプリンやケーキのような触感です。
 
もちろんこれらは屋台やレストランなどで食べることができるので、
ぜひ試してみてください!

ご一読いただきありがとうございました。

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