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「運命のふたり2」から学ぶロイ・クラトン

邦題:運命のふたり 2
原題:บุพเพสันนิวาส(ブッペーサンニワート)2
英題:Love Destiny 2


あらすじ

2018年に放映された「運命のふたり」から十数年経った後の時代を描くシーズン2。
今度は庭師として働く現代の女性が体ごと300年前に飛ばされる。
現代に戻りたいと思いながらも、そこに住む人々と触れ合うことによって、少しずつ心が揺らいでいく。

ドラマの中で、主人公たちが「Loi Krathong(ロイ・クラトン祭り)」に訪れるシーンがあります。
この伝統的な祝祭は今でも盛大にタイで祝われており、どんなお祭りなのかまとめてみました。

ロイ・クラトンとは

「水の式典」とも呼ばれているこのお祭りは、水の女神様「プラ・メー・コンカ」に感謝の気持ちを伝えるために行われます。
始まりは13世紀のスコータイ王朝時代。ノッパマット王妃は川からの恵みに感謝を伝えようとし、満月の日に川に灯籠を流したそうです。

また、この儀式は、過去の不運や日々の怒りや恨みなどを洗い流し、新しい生活をスタートさせ、自身を清めるためにも行われるそうです。

ロイ・クラトンは旧暦の12番目の満月の日に行われるため、毎年日にちは変わりますが、11月に行われます。今年(2024年)は11月15日(金)に行われました。

お祝い方法

「ロイ・クラトン」の「ロイ」は「流す」、「クラトン」は「灯籠」を意味し、この日の夕方から川沿いや湖、池などの水辺に集まり、灯籠を流します。

灯籠は、バナナの幹や葉っぱなどを使ってお花の形を作り、そこにロウソクや線香を立てて流します。

この灯籠は、見えなくなるまで火が付いたまま流れていくと幸せになると言われているからか、以前は浮かびやすいように発泡スチロールで作られていたそうです。
ただ、もちろん環境への配慮から、最近は天然素材を使ったものが増えてます。

知り合いは、水を入れた型に葉っぱを並べ、凍らせたものを流していました。
色んな工夫がされていて面白いですね。

また、その周辺では屋台やステージなどがたくさん設けられ、クラトンやタイの伝統的な料理やお菓子が販売されていたり、ショーが行われてたり、花火が打ち上げられたりします。
タイの伝統的な衣装を着てくる方も多く、とても賑やかな一日になります。

来年は2025年11月6日(木)だそうです。
タイにいらっしゃる方は、ぜひチャオプラヤー川周辺のお寺や、湖がある公園など、水辺があるところに訪れてみてください。

ご一読いただき、ありがとうございました。

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