見下ろされる東急東横店に感じた哀愁
新宿の様子が変わった、ということを以前書いたが、久々の渋谷も相当変化していた。
渋谷には沢山の思い出がある。
・東急デパート本店に行くシャトルバスが、シンデレラの馬車のように見えて狂喜乱舞していた子供の頃
・小児喘息の治療で、山ほどあるバスの中から自分が乗るバスを選び、毎週病院に通った小学校低学年
・海外からの一時帰国中に行きまくったディスコ(古いな・・・)
・世界各国からの帰国子女が集まった、帰国子女専用の大学受験塾(薬学だと殆ど無意味だったが・・・)
・初めてバイトした薬局(親に内緒でお金貯めてアメリカに行ったな)
・彼氏と行ったお店各種
・卒業研究で研究所に行くために毎日乗ったバス
などなど
そして、どんな乗り換えでも、必ず目にした東急東横店。
子どもの頃には高級店な感じがして敷居が高く、そのうち、年齢と共に上昇した所持金と共に、気軽に入れるお店に変化した。
閉店間際にもお店に行き、「寂しいですーー」、なんて店員さんと話していた。でも、街並みに変化はなかったので、そんな感情止まり。
それが。
昨日は駅構内で色んなところが閉鎖されていた。
む?と思ったら
「東急東横店解体工事のため、閉鎖しまーす」
との声が。
冷静に考えると理解できるものの、解体されるのは、さすがにショック。
そして、外に出てみると、解体されるのを待つ東急東横店の後ろには、新たなランドマークとなったSHIBUYA SKYのあるビルが聳え立つ。
なーんかね。
ピカピカのSHIBUYA SKYが古くなった東急東横店を見下ろしているような気がして、悲しくなったのですよ。
なんだかなぁ・・・ 世代交代ってやつ??
初めてのバイト先の薬局では、色んなことを学んだ。
夜の出勤前に900円以上のユンケルをクピッと飲むおねーさんや、
これから飲み会だからとソルマック飲むおじさんや、
ここぞとばかりに話していくご年配の方々や、
具合が悪くて真剣に薬を求める方々
そして、店長が機嫌が良いと買ってくれるお団子(笑)
そんなことに触れながら、社会を学んだ。
そして、まだ大学1年生の私に「あなたは社会人になったら絶対重宝されるわよ。」と言ってくれた店長の言葉を、未だに密かな自信にしている(笑)
あれから何年だろう。
独立して、こうして仕事をしているなんて、予想もしなかったよね。
私はどんな風に変わったかな。
しみじみ、色々考えた渋谷でした。