目隠しで巡るバスツアー。必要な情報を隠すことで産まれる会話。
今日は、NETFLIXオリジナル映画「バード・ボックス」presents 『観ない観光 目隠しで巡るバスツアー』に行ってきた。
ツアー開催概要映画『バード・ボックス』は、突然訪れた人類滅亡の危機を乗り切るために、主人公たちが「目隠しをして」生き延びていく物語です。本バスツアー「観ない観光」では、皆さまがよく知る東京を「目隠しをして」観光していただくことで、映画の主人公たちのように新しい感覚で日常と向き合っていただきます。
このバスツアーのコンテンツは3つ。
①スクランブル交差点を歩く
目隠しをして耳を澄ませたり、歩いてみたり。何も考えていないとすぐに方向感覚がなくなる。
②レストランで食べる
目隠しされた状態でサーブされ、手探りで見つけ、味覚と食感で何を食べたのかを考える。ちなみに写真の左から、トマト、ポテト、大根、ニンジン。
こちらはA5ランク神戸牛。先に肉を焼く音を聴かされ、想像を掻き立てる。なお、串の場所がすぐにわからず、しばらく肉を直に触り続ける。(笑)
最後はコーヒーを嗜む。香りのついた紙(カラメル)を嗅ぎながらコーヒーを飲むとどうなるか。写真は、紙の先端がわからず、真ん中を嗅いでいることに気づいていないの図。
③建物の通路を歩き、階段をのぼる
最後の目的地は、今話題の南青山の建物。写真では緑に囲まれた通路と障害物で埋め尽くされた階段が写っているが、参加者の僕らはこのとき何も知らないので戸惑う。実際、入り口で早々に草に行く手を阻まれる。2枚目は完全に人質にとられた図と化している。
最後はゴール地点にて、自分たちが目隠しをされてどういう風にツアーをまわったのかをプロジェクターで写真で見せてもらって終了。写真も共有してもらった。
不可欠要素をマイナスするという編集
振り返ってみると、やっていることといえば、スクランブル交差点を歩く、レストランで食べる、建物の通路を歩き、階段をのぼると実にいつもの生活と同じことだ。ただそれを視覚という不可欠要素を”マイナスする”という編集によってコンテンツとして成立させている。
必要な情報を隠すことで産まれる会話
視覚という人間が五感で得る情報のうち87%を締めるもの(一緒にバスツアーに行ったHIROMI OKUBO調べ)がなくなると、当然他のもので補おうとする。
普通に考えれば、他の四つの感覚で補うのだろうと思う。
ただ実際にバスツアーに参加して際立っていたのは、他の参加者、あるいはスタッフさんとの会話だ。
「え、これは次どうしたらええの?」「これは甘いな、ニンジンかな?」
必要な情報がないときに、人間は会話することで情報を集めようとしたり、逆に自分が思ったことを言葉にして情報を共有しようとするのだ。
思えばアイスブレイクの自己紹介だってそうだ。自分がどういう人間か、相手がどういう人間かという情報を共有するために話したり、質問したりする。クイズの答えをグループで考える場合もそうだね。
情報を得なければならない状況を作ることで、自然とコミュニケーションが産まれる。
これはぜひイベントコミュニティHITOKOMAに活かしたい。
あとNETFLIXオリジナル映画「バード・ボックス」も観てくれよな!
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