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ジャパンカップと私。 ~Make My Way To Paris~

世紀の一戦を前に、昨年の同レースを思い出す。

今の今まで気付かなかったけど、ちょうど1年前のジャパンカップと言えば、私はバスク地方と呼ばれる欧州の片田舎のホテルの一室で観戦していたんです。
たまたま同じホテルにいた日本人のおっちゃんと競馬の話題で意気投合し、ロビーで少しお話をさせていただいたことを覚えている。


「レイデオロでいくか、カレンでいくか迷ってんねんー」

『私はスワーヴリチャードが勝つと思いますよ』

「ほなスワーヴ頭でいくわー」

『負けたらごめんなさいいぃ!』


結果的にマーフィー騎手の好騎乗が光り、スワーヴリチャードが快勝した。翌朝、ホテルのレストランで朝食を取っている私におっちゃんは嬉しそうにオレンジジュースを持ってきてくれました。

※たしか日本の夕方は向こうの早朝で、私は眠い目をこすりながら"某動画サイト"で生配信されているレースを観た記憶があります。)

そのオレンジジュースはただのバイキングの一品だったわけですが、なぜかとても嬉しかった。私は馬券を買えなかったけど、そのオレンジジュースは私にとって単勝5倍以上の的中できた実感でした。

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私がそのホテルを旅立つとき、圧倒的な虹がお出迎えしてくれました。

ちなみに、そのおっちゃんに『どうしてカレンに注目していたんですか?』と尋ねると、「オレのスマホには裏情報が入ってくるねん〜」とのことで、ガッツリ情報商材に課金しているご様子でした。笑

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話をジャパンカップに戻します。

今年のメンバーは言うまでもなく伝説的。
この先、同年三冠馬が誕生するとは思えないし、その2頭を名実ともに上回る史上最強馬も加わった真の3強激突。

アーモンドアイ コントレイル デアリングタクト

そして、去年の2着馬カレンブーケドールや有馬3着以来の実戦ワールドプレミアキセキグローリーヴェイズといった実力馬も多数。

メンバーだけ見ても大注目の一戦です。

さらに、新型コロナウイルスに振り回され続け、何をするにおいてもイレギュラー1年でした。あらゆるスポーツの無観客開催や大型イベントの中止。オンラインイベントも増えたけど、私にとって重要な"実感=リアルな感動"はそこにはまだないです。

飲み会にも行けず、旅行にも行けない。
会いたい人には会えないし、何よりいつ戻れるのかわからない。

そんな心身ともに疲れている国民にとっても、何か活力となりそうな明るい話題と希望の光がこのレースには詰まっている気がします。(競馬民だけかもしれませんが。笑)


本当は私、東京五輪のチケット持ってました。いろんな国の人であふれている東京の夏を楽しみたかった。
すし詰めの満員電車に文句言いながら、2020のサングラスかけたりしたかった。

狙っている人(=つもり恋人なんですが)とは、ずっと遠距離です。
もう今まで以上に会えない日々が続いています。いろんなことを考えるのが辛い。

この1年間、はっきり言って全然充実してなかった。
いろいろ試みたけど、いつもで経っても「もっと」という気持ちがなくならない。


また脱線してしまった…。笑

ここまで読んでくれた人のほとんどがご存知かと思いますが、私のジャパンカップ。今年の本命馬はこちらです。


唯一の海外からの刺客となった

ウェイトゥパリス


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なぜか私は色んな感情と希望を、この馬に託しました。

このツイートは1ヶ月半前のもの。
この時点で3強は1頭たりとも出走表明していなかったし、「海外の馬」と書いたものの、凱旋門賞以外の海外競馬は見たことすらないです。

ただの勘というか思いつきのツイートですし、買わなくったっていいのに。
何を信じたのかわかりません。


去年のジャパンカップを見た日、私はフランスのボルドーという町でワイン工場の見学に行っていました。

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皇帝カエサルが、この地をローマ属州とした紀元前1世紀に始まったボルドーのワイン醸造。それから2千年間、絶え間なく造られてきたワインは今日も世界の人々を魅了してやまず、来訪者は18世紀の建造物が並ぶ旧市街の美しさに酔いしれる。


去年のあの日、私がフランスにいたこと。

東京オリンピックに行けなかったこと。そして次のオリンピックの開催地がパリであること。


馬券を買ってから気づいたことだけど、ずっと前から決まっていたことのような気がしてきました。


ウェイトゥパリスの鞍上はM・デムーロ騎手。

昨今不調と言われています。昨年のジャパンカップは最下位でした。

苦しみがあるからこそ、爆発できる。
今こそ伝説のレースに名を刻む時。

彼はやってくれると、私は信じています。


次のパリ五輪も必ず行きます。新婚旅行とかになったりして!!



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ゆきっぺ💄🐴
最後まで読んでいただきありがとうございます🙇‍♀️