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レベニューシェア案件を扱えるプラットフォームKIMARU(旧SITEMARKET)をリリースしました

本noteはおそらく読み切るのに5~10分程度かかります…。思いの外長くなってしまいましたが、サービスをリリースする経緯やレベニューシェアという形態で実際にサービスを開発してみた経験から「うまくいったこと」を記載しておりますので、少しでもご興味のある方はぜひご参考にしていただけると嬉しいです。

サイト売買、ビジネスマッチングならKIMARU

ご挨拶

ご無沙汰しております。
株式会社ツーベイス代表取締役の井上です。
おかげさまで昨年12月末にベータ版をリリースしたサービス(SITEMARKET)は、現在300名以上ものお客様にご利用いただいております。案件成約率もサイト売買プラットフォームで成約率業界 No.1(94%)となり、お客様からは「使いやすい」「入金対応が早い」などの嬉しい評価を数々いただいております。
いただいた改善点に関しては、より良いサービスになるようにこれからも少しずつ改善してまいります。

弊社サービスが、厳選「おすすめのサイト売買会社」に上位選出されました。

もし「こんな機能があると嬉しい」という機能がありましたら、ぜひお問い合わせよりご要望いただけると検討させていただきます。
お問い合わせはこちら


サービスの本格始動

さて、この度ですがサービスの名称をSITEMARKETをKIMARUと改めまして、本格的にサービスを始動することになりました。
こちらのサービスは、私がかねてより興味があった「レベニューシェア」という形態を多くの方に知っていただくためのサービスとなります。

余談:なぜKIMARUなのか?
ちなみにKIMARUの名前の由来は掲載した案件がすぐに「決まる」というシンプルな理由です。引き続き高い成約率を維持し続けることを忘れないという自戒の念やお客様に対してKIMARUに掲載するとすぐに「決まる」ことをアピールするための名前になっています。

レベニューシェアとは?

レベニューシェアという言葉をご存知ない方のために以下引用いたしますのでご参考くださいませ。

支払い枠が固定されている委託契約ではなく、成功報酬型の契約形態のこと。発注側と受注側がリスクを共有しながら、相互の協力で生み出した利益を、あらかじめ決めておいた配分率で分け合う。最近では、IT企業間の契約で多く見られる。
具体的には、以下のような契約である。
(1)受注側は、無償もしくは安価でソフトウェアを開発する
(2)受注側は、ソフトウェア開発に加え、その後の保守も請け負う
(3)発注側は、そのソフトウェアによって得た収益を、報酬として受注側と合意した割合で支払う
レベニューシェア型契約では、発注側には、初期投資の負担が少なく済むというメリットがある。一方、受注側にも、保守を請け負うことで継続的な収益源が確保できる上、事業の収益が直接利益になるため、モチベーションを高く維持できるというメリットがある。「リスクとリターンを共有する」契約であるため、相互に質の向上を目指すとこになり、結果的に仕事全体の質が高くなるといわれている。
一方、事業がうまくいかなかった場合は、受注側の負担が大きくなるため、両者の役割や責任を明確にしておかないとトラブルに発展する可能性がある。報酬の割合によっては、単なる契約相手というより、共同経営者やパートナーに近くなるのがレベニューシェア型契約の特長。そのため、相互に信頼関係を築けるかどうかも大きなカギとなる。

大塚商会


ちなみに、かの有名なあべのハルカスも一部がレベニューシェアで建設されています。
弊社のコーポレートサイトにて、レベニューシェア案件の成功事例や失敗事例などを詳しくまとめておりますので、ご興味がある方はぜひ一読していただけると幸いです。
レベニューシェア型契約の「成功事例」と「失敗事例」を徹底解説!



KIMARUもレベニューシェアで作られたサービス

実は弊社のサービスであるKIMARUもレベニューシェアによって作られております。(一部業務は外注しております。)

共同代表取締役
マーケティング担当
加来 涼太

CTO(Chief Technology Officer)
開発責任者
中薗 拓己


CDO(Chief Design Officer)
デザイン責任者
坂口 秀和


レベニューシェア形態でプロジェクトを進める際の留意点

レベニューシェアと聞くと、開発中に「何かしらの揉め事が起きてうまくいかない」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
確かにうまくいかない事例もたくさんありますが、いくつかの点を押さえておけばレベニューシェア形態でも十分にうまくプロジェクトを進めることができると私は信じています。

私自身はまだまだ短い社会人生活ですが、いくつかのレベニューシェア形態でのプロジェクトを経験しており、これからも積極的に立ち上げ(ジョイン)するつもりです。

その上で、「このプロジェクトうまく進んでいるなぁ」と感じるプロジェクトにはいくつか共通点があることに気づいたので、僭越ながらこちらに少しだけ共有させていただければと思います。これからレベニューシェア形態でプロジェクトをやってみようかなという方のご参考になれば幸いです。


留意点1:チームメンバーの目的が一致している

まず、チームメンバーの目的が一致していることがレベニューシェア形態でプロジェクトを進める上では重要になります。

例えば、ジョインする目的が
Aさん…年収1,000万円を稼ぎたい
Bさん…億を超える売却経験が欲しい
Cさん…誘われたからなんとなくジョインした

と異なる場合は、内部分裂する可能性が非常に高いです。

というのも、まずレベニューシェア形態で進めるとマネタイズが少し先延ばしになってしまう場合が大半であるという理由が挙げられます。初期段階でマネタイズに振り切ると「レベニューシェアだからこそできる思い切った施策」が打ちづらくなり、レベニューシェアの強みである「低いバーンレート」をうまく使うことができません。
※例えば、弊社のサービスがβ版の時代に行っていた「成約手数料が無料。さらに成約したら1万円分のAmazonギフトカードプレゼント」などという企画はレベニューシェアだからこそできる思い切った施策であったと思います。

さらにこの場合だと、
Aさん…全然お金が稼げなくてプロジェクトに対するモチベーションの喪失
Bさん…Aさん、Cさんとビジョンを共有できない
Cさん…他の仕事で忙しくなった場合、プロジェクトへの優先度が下がってしまう
と各々が別々の方向を向いてしまい、共通した目的に対してコミットすることが難しくなります。

チームメンバーの目的が一致していると
「なぜ目の前の利益を捨ててまでそこにお金を使うべきなのか」
「売上を2倍にするにはどうすれば良いのか」

などの重要な経営課題にぶつかったときに、最終目的から逆算して打ち手を全員で考えることができます。

レベニューシェアという形態の難しい部分は、1人でもプロジェクトに対する目的がズレていたらほぼ確実に分裂することです。
会社運営ももちろんですが、レベニューシェア形態でプロジェクトを行う場合は「誰と仕事をするのか」ということがとにかく重要になります。


留意点2:特定の分野に突出している人材は1人で最初は十分

これは賛否両論あると思いますが、あくまでも私の考えではプロジェクトの初期段階では「同じ分野のスキルを持った人材は2人以上必要ない」かなと思っております。
複数人の担当者がいると責任所在が不明瞭になってしまうからです。

ご参考までに弊社では以下のように担当を業務範囲を分類しています。

井上業務範囲:

・弁護士や会計士などの専門家とのやりとり
・会社運営に関わるバックオフィス全般
・事業計画の作成
・全領域への客観的な意見出し(主観は一切除く)
・既存メンバーの領域以外での新規メンバーの獲得
・資金調達
・月々の使用予算、資金用途の決定
・システム要件定義

加来業務範囲:

・マーケティング業務全般
・会社ブランディング
・広告運用
・オウンドメディア(The Roots)の運営
・youtube動画作成
・ASP会社への営業
・メディア会社への営業
・オフライン(カフェ・コワーキングスペース等)へのサービス営業
・システム要件定義

中薗業務範囲:

・KIMARUシステムの開発
・新規技術の導入
・新人エンジニアの教育

坂口業務範囲:

・システムデザインの製作
・LPデザインの製作
・広告デザインの作成

綺麗にスキルセットがお互いかぶっていないからこそ、お互いのスキルを尊重しながら働くことができます。
弊社では「俺マジでその仕事できないんだけど、よくそんなことできるね笑」みたいな話をしているくらいお互いの領域ではない分野を補い合う関係性になっています。

仮にスキルセットがかぶっていると「Aの施策の方が良い」「Aはコストがかかりすぎるからコストカットして8割の成果は得られるBの施策にすべきだ」などという「達成すべきゴールではなく手段に対しての意見」に関するぶつかりが生まれてしまい、意思決定に時間がかかりすぎてしまいます。

「1業務範囲における責任者は1人」

初期段階においては特に「業務責任者の意見に100%従う」という形で良い気がしています。(そもそもレベニューシェアは信頼関係が前提条件としてあるので、特定領域においてはその人の言っている100%正しいと信じられる関係性こそが理想だと感じます。)


メンバーへの感謝

結構無理難題をふっかけることも多いですが、なんとかしてくれるメンバーには本当に感謝しています。

「今から1週間以内にブランドロゴとオウンドメディアのロゴが必要なので、〇〇万円以内でなんとかしてください」

「〇〇円の予算で新規登録最低100人はとってきてください」

「全くエンジニア経験がない人材を半年以内に開発の8割は1人で対応できる人材を育ててください」

こんな無茶振りは日常茶飯事です笑


なぜレベニューシェアなのか?

ここまでレベニューシェアに関して熱弁させていただきましたが、ここからはなぜレベニューシェアにこだわるのかということに関してお話しさせていただきます。

すでにこちらの記事も長くなってしまったので1点だけに絞ります。

レベニューシェアにこだわった理由は、

「新規事業にジョインするハードルを下げる」

ことを第一に考えたからです。

一般的にリスクとリターンは反比例の関係性にあります。
リスクが高ければ高いほどリターンも大きくなり、低いほどリターンも小さくなります。

起業をする = リスクは高いが、株式(事業)売却で一攫千金を狙える

ベンチャー会社に勤める = リスクはそこそこ高いが、ストックオプションなどで上場時にそこそこ大きなリターンを見込める

外資系企業に勤める = リストラリスクなどはそこそこ高いが、一般的なサラリーマンがもらう給与の何倍ももらえる

大企業に勤める = リスクは低く安定した給与をもらえるが、一攫千金の可能性はない

みたいな例がわかりやすいかと思います。

ただ、昨今の日本の情勢を考えると

「起業に興味はあるけど今の会社は辞めたくない」

という意見を周りから多く聞くようになりました。主観になってしまいますが、周りにいる人々の中で30%以上はいるイメージです。
つまり、「リスクは大きく取りたくないけど新しい挑戦はしたい」という層がたくさんいるということになります。

起業している身としては、「せっかく新しい挑戦をしたいと考えているのに、その挑戦をできる土壌がないのはもったいない。ぜひ一緒に挑戦しよう」という思いが強くありました。

そこで、起業レベルのリスクは取らずとも新しい挑戦ができる環境として、レベニューシェア案件を扱ったプラットフォームをリリースすることを決めたのです。

これがKIMARU誕生の秘話になります。


なぜサイト売買から始めたのか?

そんなにレベニューシェアにこだわりがあるなら、なぜサイト売買サービス(SITEMARKET)から始めたのか?と思われる方もいらっしゃると思うので、少しご説明いたします。

実は、私自身は最初からレベニューシェアのマッチングプラットフォームを開発したいという思いがありました。
しかし、共同経営者の加来に「レベニューシェアという言葉が一般的にあまり馴染みがないので全く実績がない状態ではマーケティングが難しい」という意見をもらい、「確かにそれはそうだなぁ」となったという経緯がありました。

そこで、まずは実績作りを第一に考えたサービスを作ることにしたため、加来が豊富にアセットを持っているサイト売買を取り扱うプラットフォームにピボットしたのです。
※加来は業界大手への留学メディアの売却経験や語学学校等のメディア立て直し実績があります。
詳しい実績はこちら

そして、

・サイト売買プラットフォームで成約率業界 No.1(94%)
※弊社調べ
・半年で300名以上の新規登録、31件の成約。

という実績をつけました。
「レベニューシェア形態で開発されたサービスである」という最高のおまけ付きで…

諸々の地盤は整ったと感じたため、ここからはついに本格的にレベニューシェアマッチング領域にも参入することに決めました。



最後に

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださった方はありがとうございました。

本当に皆様のおかげで今があるので(生死的な意味でリアルに笑)、私の社会人人生に関わってくださった多くの皆様、KIMARUをご利用いただいているお客様本当にありがとうございます。

これからも奢らずに精進して参りますので、今後ともKIMARUをどうぞよろしくお願いいたします。

サイト売買、ビジネスマッチングならKIMARU

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