もつ煮定食
久し振りに美味しい「もつ煮」を食べた。
静岡市の中心部、呉服町の一角にある『味ゑもん』。
5月までは夜のみの営業だったが、6月からランチ営業を始めたとの事。
全国の飲食店を容赦なく襲った、コロナ禍。
経営のためには、やむを得なかったようだ。
何度も店の前を通っていたはずだが、のれんが出ている時間には歩いていなかったために、その存在に気付かなかった。
注文すると、おそらく5分とかからずに定食が運ばれてきた。
牛と豚のもつ、ゴボウ、ニンジンがゴロゴロ入った煮込み。
旨味が染み込んだスープは、格別だ。
ゴボウは笹掻きではなく、ぶつ切りにされているので食べ応えがある。
店員さんの対応も良い。
食べ終わったら、静岡市清水区の高級茶産地『両河内』の冷茶を振る舞ってくれた。
私自身も愛好者である、茶農家集団『グリーンエイト』の煎茶を使っている。
豊かな香りと心地良い苦味が、もつ煮の油っぽさを洗い流してくれた。
平日昼間は静岡市役所の職員をはじめ、近隣のサラリーマンがよく来店するのだとか。
1時間の休み時間を有効活用してもらうべく、注文されたらすぐに提供できるメニューに絞っているとの事。
「もつ煮」と「もつカレー」の2品だ。
顧客のニーズを考え、それに合ったサービスを提供している。
素晴らしい店だと思う。
コロナ禍に負けず、生き延びていって欲しいと切に願う。