「超」メモ帳内にリンクを貼る
『「超」AI整理法』の第3章で「超」メモ帳を提案しました。これをさらに使いやすくする方法を提案します。
◇グーグルドキュメント内にリンクを貼れるか?
グーグルドキュメントに保存するファイル(「文書」、または「ページ」)が増えてくると、目的のファイルを見出すのが次第に困難になってきます。
『「超」AI整理法』第3章では、これに対処するための仕組みとして「キーワード」のシステムを提案しました。これは、本書の図表3-3(111ページ)に示す「キーワード方式」の体系です。
もう一つの方法は、グーグルドキュメント内にリンクを貼ることです。
それができれば、「最初にインデックス(目次)ページを作って、そこから次の段階のページにリンクを貼り、さらに次の段階のページにリンクを貼る」という方法で、本書の第3-2図(111ページ)のような多段階のカスケード方式の体系を作ることができます。
紙の書類の場合には、カスケード方式の分類には、本書第3書3で述べたような問題があるのですが、電子ファイルの場合には,並行して機能する複数のカスケード体系を作ることができますし、作り替えるのも簡単なので、紙の書類の場合に生じるカスケード方式の問題点を克服することができます。
ところが、グーグルドキュメントでは、リンク貼りをウエブの場合のように簡単に行うことはできません。
グーグルドキュメンにリンクを貼る方法に関するgoogleの公式ページの説明はここにあるのですが、非常に分かりにくい説明です。リンクを挿入するには「相手のURLを入力せよ」と書いてあるのですが、どうすれば目的ページのURLを知ることができるかを書いていないからです。
しかし、以下に述べる方法によって、グーグルドキュメント内のファイル間に簡単にリンクを貼ることができます。
これによって、本書第3章で提案した「超」メモ帳を、さらに強力なメモ帳にすることができます。
◇キーワードとの併用
リンク集は、一度作ってしまえば、使うには便利です。しかし、作るには手間と時間がかかります。
一方、キーワード方式では、キーワードをファイルに付けるのは簡単ですが、どんなキーワードをつけたかを後で忘れたりします。このため、求めるファイルを即座に、また確実に引き出せないこともあります。
このように両者は一長一短なので、併用することがよいでしょう。
いつまでも繰り返し利用し続けるものには、リンクシステムが向いています。ウエブページへのリンク集、薬のリスト、血圧などの記録、外出時の携帯品リストなどです。
他方で、暫くすれば使わなくなるものには、キーワード方式が向いています。アイディアのメモや原稿の下書き、あるいは新聞記事の記録などです。
◇巨大なリンク集を構築できる
この方法によって、「超」メモ帳の中に巨大なリンク集を構築できます。
頻繁に参照するウエブサイトへのリンクもできます。
多段階のカスケード構造にすれば、リンク先をいくら追加しても、迷子になることはありません。これによって、インターネットの利用効率が飛躍的に高まります。
◇ 目的のページへのリンクを貼るには
リンクを貼るための具体的な方法は、下記のとおりです。
1.最終的に作り上げたい体系は、先に述べたように、「インデックス(目次)ページから次の段階のページにリンクが貼られ、そこからさらに次の段階のページにリンクが貼られる」というものです。
以下では、インデックスページから、あるページ(これを「目的ページ」または「リンク先ページ」と呼ぶことにします)にリンクを貼る方法を説明します。
以下の例では、「noteへのリンク」というインデックスページに、「noteの作り方」という目的ページへのリンクを貼る作業を紹介します。
2.「目的ページ」を開きます。そこにある何かの言葉を「キーワード」として選びます。
そのキーワードを選択し、コピーします。
この例では、「noteの作り方」というページに書いてあった「noteの作り方」という言葉をキーワードとして選びました。
3.「インデックスページ」を開き、2でコピーしたキーワードを貼り付けます。
4-1 iPhoneの場合
インデックスページに張り付けたキーワードを選択し、画面上方にある+マークを押します。
すると、下のような画面が現れるので、「リンク」を選択します。
すると、「リンクの挿入」画面が開きます(下の写真)。
上の欄には、先ほど選択したキーワード(「noteの作り方」)が示されています。
画面下に、目的ページの候補が示されています。リンクの欄をクリックし、目的としたいページの表示(この場合は、「noteの作り方」)をクリックします。リンクの欄に、このページの名称が入力されます。
画面右上にあるチェックマーク(✓)を押します。
これで、作業終了です。
4-2 PCの場合
インデックスページに張り付けたキーワードを選択し、マウスを右クリックします。
つぎのような画面が示されます。画面の一番下に示された目的ページの候補のうち「noteの作り方」を選択します。すると、「リンク」の枠に、「noteの作り方」のページのURLが入力されます。そこで、Applyを押します。
これで作業完了です。
◇もう一つの方法
つぎのようにしても、リンクを貼ることができます。
・ドキュメント一覧のページを開きます。
・目的ページの右にある ...マークを選択します。
・「リンクをコピー」を選びます。
・インデックスページに貼り付けます。これでリンクが完了です。
ただし、この方法では、インデックスページには目的ページのURLしか表示されないので、目的ページ名を記入しておく必要があるでしょう。大した手間ではないとはいえ、若干面倒です。
◇ インデックスページから目的ページを開く
インデックスページから目的ページを開くには、つぎのようにします。
1.インデックスページを開きます。
先ほどのキーワード(この場合は、「noteの作り方」)を選択して、「リンクを開く」をタップします。
2.目的ページが自動的に開かれます。
◇きわめて柔軟で自由なシステム
このシステムは、きわめて柔軟で自由なシステムです。気軽に作れて、いくらでも作り替えられます。
1.一番最初の写真を見てください。これは、インデックスページで、noteの作業に必要なさまざまなところへのリンク集です。
写真の上の方にあるのはnoteのページへのリンクですが、このページでのリンクの貼り方もまちまちです。ページ名にリンクを埋め込んだ場合もありますし、単にURLを貼り付けている場合もあります。
自分だけが使うのですから、形式にはあまり気をつかわずに、気楽に作りましょう。
2.上の説明では、インデックスページから目的ページへのリンクの貼り方を説明しましたが、目的ページからさらに他のページにリンクすることも、同じ方法でできます。
このようにして、多段階のカスケード体系を作ることができます。
◇ 目的ページの中の特別のキーワードにブックマークする。
以上の方式で作ったリンク集では、インデックスページから目的ページが開かれるだけです。
これでも十分実用になりますが、目的ページに多数の項目がある場合、そのうち一つをピンポイントで示すこともできます。その方法は以下のとおりです(iPhoneの場合)。
目的ページでキーワードを選択し、コピーしてインデックスページに貼り付けます。
画面情報の+のマークを押します。下のほうにある「ブックマーク」を選択します。
後は、上で述べたリンクの場合と同じです。
「超」メモ帳:目次
https://note.mu/yukionoguchi/n/n746dc1cdb7a1