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若き日のキャサリン・ヘップバーン

 Bringing Up Babyは、キャサリン・ヘップバーン(1907年 - 2003年)とケイリー・グラントが繰り広げるドタバタ喜劇(アメリカ、1930年)。監督は ハワード・ホークス。ヘップバーンは、この時まだ23歳だった!

 「ドクターストレンジラブ」はシリアスなコメディー(ひねくれたコメディー)だが、Bringing Up Babyはコミカルなコメディー(正統的なコメディー)。正統的コメディー映画としては、古今東西の最高傑作

 なお、タイトル日本語訳「赤ちゃん教育」は変だ。Babyとは、豹の名前。
 もし「赤ちゃんを教育する」ということなら、英語では、Bringing Up A Baby、または、  Bringing Up Babies になるはずだ。冠詞もなく複数でもないのは、Babyが固有名詞であることを示している。

 ヘプバーンは、この映画の3年後、1933年に、「勝利の朝」でオスカーを獲得している。ただ、この映画は、あまり強く印象に残らない。「勝利の朝」よりはBringing Up Babyの方がずっと記憶に残る。

 ストーリーはあるような、ないような。
 ニューヨークに住む大金持ちの令嬢が博物学の博士と繰り広げるコメディー。

 ニューヨークからコネチカットに車で行く途中の町で駐車違反を警官に咎められてごまかすところ。

 警察に捕まって、拘置所から脱出するところ.
 どこもかしこも面白い。

 これは、電話や自動車を多くの人が使えるようになってきた時代だ。
 電話で時報を知らせていることなどがわかる。

 バリー・フィッツジェラルドはアイルランドの俳優。名脇役。「静かなる男」でも登場した。
 驚くべきは豹だ。本物の豹である。CGではない。オズの魔法使い」のトトもそうだが、この当時のハリウッドには、このような動物の名優がいた。

 ヘップバーンの早口英語は、なんといってもすごい。 映画「エリン・ブロコビッチ」(2000年)のジュリア・ロバーツといい勝負。
 ヘップバーンのは、ニューイングランド訛りの、正式な英語だ(彼女は、コネチカット州ハートフォード生まれ。これは、この映画の後半の舞台でもある)。

 映画「アヴィエイター」(2004年)の中でケイト・ブランシェットがヘップバーン役を演じているが、話しぶりが本物によく似ている。ケイトはキャサリーンのことなので、キャサリーンがキャサリーンを演じているわけだ。
「アヴィエイター」の中にゴルフの場面があるが、同じような場面がBringing Up Babyにもある。

 上の写真、恐竜がいる博物館は、エール大学のピーボディー博物館。

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Image Credits
ヘプバーンとグラント
https://www.bam.org/media/11929949/17-CTEK-2509-FEBMarch-imagesuites-bringingupbaby-613x463.jpg


https://bloximages.chicago2.vip.townnews.com/azdailysun.com/content/tncms/assets/v3/editorial/2/04/204262d4-159c-5a6b-8fa4-ca9cfa2aeffc/588a948ef0ad9.image.jpg?resize=1200%2C858


https://wearecinemaniax.files.wordpress.com/2010/09/baby.jpg

駐車違反
https://theblondeatthefilm.files.wordpress.com/2015/04/bringing-up-baby-hepburn-ticket.jpg

拘置所
http://www.billdamon.com/wp-content/uploads/2013/03/baby-hepburn-1024x727.jpg

恐竜
https://i.pinimg.com/736x/55/ca/f2/55caf296ecd0280fa05d69c16d957610--katharine-hepburn-funny-movies.jpg


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