「超」整理日記(第797号)コロナウィルスで所得を奪われる人々
コロナウィルスの状況が深刻化しています、
喉が痛くなったり熱が出たりしたら、どうしたら良いのかと不安になります。
何とか収束してくれることを心から祈らざるをえません
政府はイベントや集会を原則として取り止めるよう要請を出しました。さらに全国の小中学校に対して休校を要請しました。
私も、多くの予定をキャンセルされたり、キャンセルしたりしています。
この段階では、やむをえないことでしょう。
ただし、それが人々の生活に大きな影響与えてしまうことになります。
「イベントが中止になって、楽しみにしていたのに残念だ」というような感想が新聞に載っています。
確かにそうでしょうが、それよりもっと深刻なのは、このイベントから所得を得ることを予定していた人たちです。直接の関係者もいますし、間接的にかわっていた人もいます。
その人たちの所得は失われ、それは仮にコロナウィルスが収束したとしても、取り戻すことはできません。
これに関して、給与所得者と自営業やフリーランサーの差を痛感せざるをえません。会社に雇われている人は、仮に自宅待機になったとしても、それによって給料を減らされることはないでしょう。会社が倒産するのでない限り、所得を保障されています。
大企業であれば、まず大丈夫でしょう。
しかし、自営業者やフリーランサーは、これとは全く違う状況に直面しています。
直接に所得がなくなってしまいます。
しかも、これから納税期で税金を払わなければなりません。
資金繰りの問題にも直面します。それに対処できなければ倒産してしまい、それが連鎖的に影響を及ぼすということもあります。
観光業が深刻な問題に直面していますが、問題に直面しているのは、観光業だけではありません。
株価が大きく下がっています。しかし、これは大企業の状況を表す指標です。中小零細企業や個人事業の状況はもっと深刻です。
中小企業の資金繰り対策や、確定申告の締め切り延長がなされていますが、それで対処できることとも思えません。
対策にあたる政府や自治体の職員の人たちも、この状況を伝える報道関係の人たちも、給与所得者が多いと思いますので、こうした問題は理解できないのではないかと思います。
コロナウィルスが経済に与える影響として、生産がどの程度減るとか、GDPがどの程度減るかなどが、普通は議論されます。しかし、これらはマクロの数字です。上で述べたような問題、つまり、組織として仕事をしているか個人として仕事をしているかの差は、考えられていません。
私は、人々が組織に依存することから離れて、独立して働くことが望ましいと考えていたのですが、このような異常事態に直面すると、考込まざるをえません。
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梅が満開です。人間社会がどうなっても、花が咲き続けます。東日本大震災の時にも感じたことですが、こうしたときには、花の美しさが残酷に見えます。
仮に人類が地上から消え去ったとしても、花は咲き続けるのでしょう。