中国語の知識なしに、中国の統計データサイトを使いこなす

 中国の統計データサイトは、しばらく前に比べればずいぶん使いやすくなりました。しかし、まだまだ使いにくい面があります。

 何よりもまず、中国語を読めないことが大きな障害となります。
 しかし、幸いなことに、画像認識と自動翻訳の技術が発達したため、これを克服できるようになっています。
 中国語を知らなくても、中国の統計サイトを利用できます。以下に、そのためのいくつかのティップス(ヒント)を記します。

◇Googleレンズで中国語を読む
 まず、英語版があるかどうかを注意します。英語で読めればずっと楽になります。

 いまは、中国語であっても、Googleレンズを使って簡単に読めるようになりました。発音もわかります。
 PCの画面に表示させているのであれば、スマートフォンをかざして、Googleレンズを使います。スマートフォンの画面に表示させているのあれば、別のスマートフォンでGoogleレンズを使います。なお、Googleレンズの使い方は、こちらをご覧ください

 国家統計局のサイトには様々な内容があり、中には調査レポート的なものもあります。これらも、Googleレンズで簡単に読むことができます。

 なお、作業を続けているうちに、輸出、輸入などの言葉は、自然に覚えることができるでしょう。
 このようにして、統計作業を行いながら、同時に中国の勉強することができます。

◇中国以外の国の統計サイトを見る
 相手国別統計がある「中国税関」のサイトは、現在、ブロックされていて閲覧できません。
 貿易戦争が勃発して人々の中国貿易に対する関心が高まっているので、あまり余計な分析をしてほしくないからでしょう。「都合が悪いデータは出さない」という戦略です。
 もっとも、日本でも、「毎月勤労統計調査」は、不正行為が明らかになって以来、2012年以前のデータが見られない状態になっています。だから、あまり大きなことは言えません。

 ただし、貿易については、相手国の統計サイトでデータが取れます。米中貿易額であれば、アメリカ Census Bureauの輸出入統計 を見ると、使いやすいデータが得られます。
 日中貿易であれば、貿易統計で詳細なデータが得られます。
 このため、「頭隠して尻隠さず」的な状態になっています。

◇軸を左右逆転させる
 中国の統計サイトでは、最近時点が左になるように時系列データを並べています。これをグラフにすると、左側が最近時点になってしまうので、具合が悪いことになります。
 このため、軸を左右逆転する必要があります。そのための方法は以下のとおり。
 軸にカーソルを当て、右クリックリックします。「軸の書式を変更」を選び、表示される画面で、「軸を逆転」を選びます。


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