米中貿易戦争は、日本の国際収支や企業利益に影響を与えている
1-6月の国際収支統計によると、貿易収支は、前年同期から87%減少した。とくに、アジアへの輸出の減少が著しい。
https://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/bpnet.htm
7月上中旬(1~20日)の貿易統計速報によると、輸出額は前年同期比2.0%減、輸入額は2.3%減。第2四半期の対中輸出は、前年同期比8.7%減。http://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm
企業は減益基調だ。
法人企業統計で経常利益の推移を見ると、製造業では2018年7-9月期から19年1-3月期まで3期連続で前年同期比が減少。非製造業では、18年10-12月期は減少したが、19年1-3月期は増加になった。
https://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/results/index.htm#01
日本経済新聞の集計では、上場企業の4-6月期の純利益は、前年同期比で14%の減少。自動車、工作機械では94%の減少。非製造業も減益傾向。原材料費の高騰などが原因。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48368870Y9A800C1MM8000/
円高の進行で、利益がさらに落ち込む可能性がある。