自動車の自動運転で、地価は暴落する
自動車の自動運転がレベル5になれば、自動車の利用法は現在とは大きく変わる。
自動車を保有するのでなく、必要な時に無人のタクシーをスマートフォンで呼び、目的地に着いたら乗りしてる。帰りには、そこでまた無人のタクシーを呼ぶと言う使い方になるだろう。
こうなれば、さまざまな変化が起きる。まず、駐車場はほとんどいらなくなる。
現在、都市の面積のかなりの部分が駐車場によって占められている。これが不要になるわけだ。アメリカでは駐車場の海の中に建物があるようなところも多いので、大きな影響があるだろう。
日本でも、有料駐車場が占めている面積は無視できない。これが不要になれば、地価に対して大きな下落圧力が働くだろう。
また、都心部のビルなどでは、地下駐車場が大きな比率を占めている。これも、ほとんど不要になるだろう。ビルの建築形態が大きく変わるだろう。
もう一つの影響は、自動車生産そのものに対するものだ。現在、日本での自動車の稼働率は4.2%程度だと言われている。自動車の利用率が上記のようになれば、稼働率は100%近くにまで上昇するだろう。そうなれば、現在の4%の台数の自動車で済むことになる。つまり、自動車の生産台数は、現在の25分の1に減少することになる。