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私は質問を沢山持っている
◇ 私は質問を沢山持っている
私は質問を沢山持っています。私が最も恐れるのは、質問がなくなってしまうことです。
でも、当面は恐れる事はありません。質問が次々に湧き出してくるからです。仕事を進めていることが、問題を捉える最上の方法です。
子供の頃から、疑問を持ち続けて来ました。
・分数の割り算は、ひっくり返して掛ければよいのはなぜか?
・夜暗いのはなぜか?星は無数にあるのだから。
「宇宙が膨張しているからだ」という答えを知ったのは、随分あとのことです。
・なぜメキシコとアメリカの間にはこれほどの豊かさの差があるのか
友達同士で問題を作っていたこともあります。
マーチン・ガードナーの数学パズルが面白かったのは、問題の設定が面白かったからです。
◇ 漠然とした問題設定ではだめ
原稿依頼やインタビューなどで、私がそれまで関心を持っていなかったこと、あるいは漠然としか意識していなかった問題を示されると、大変ありがたく思います。
そのことについて関心を寄せることになるからです。
ただし、それは、具体的なテーマを示された場合であって、「日本経済の問題点について」とか、「技術の新しい進展について」といった漠然としたテーマでは、このようなことにはなりません。
経済政策の論議でも同じです。「いかにしたら生産性を高められるか?」「いかにしたら豊かになれるか?」では、問題の設定が広すぎ漠然としているため、答えを出すことができません。もっと操作可能な形で問題を設定しなければなりません。
◇ テーマだけを残した人
問題を設定して、その答えを書かなかった人もいます。
最も有名なのはフェルマー。
「問題を設定できれば答えを見いだすのは簡単」と言いましたが、すべてのものがそうであるわけではありません。
数学には、「******予想」と言われるものがいくつもあります。問題だけで、いまだに答えが見つからないのです。
◇ 状況は変わった
私は「超」文章法において、「問題をとらえることが最も重要」と書きました。それが8割の重要性を占めていると。
ただし、その時には8割の重要性を占めているにもかかわらず、明確な方法を見いだすことができない。具体的な方法はないと言いました。
この点については大きな改善しています。それについては、後で述べます。