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小言幸兵衛の日記:病院の待合室や飲食店のテレビは何とかならないか?
病院の待合室にテレビを置いてあるところが多い。病院としてはサービスのつもりでやっているのだろう。
しかし、世の中には、「テレビを見ると不愉快になるから、見ない」という人も多い。
私もその一人なので、できるだけテレビから遠いところに座るようにしているのだが、音から完全に逃れ切ることできない。病院での待ち時間は長時間になることが多いので、これは苦痛以外の何物でもない。
飲食店にもテレビが増えてきた。私がよくいっていたあるうなぎ屋では、あるとき突然大きなテレビ受像機が出現した。それ以降、私はその店には行かないようになってしまった。
店の経営者は客寄せのつもりでテレビを置いているのだろう。確かにテレビの画面を見たいと思う人もいる。しかし、それとは正反対に、テレビからできるだけ逃れたいと考えている人もいることに気がついてもらいたい。
私は、タクシーが広告パネルを搭載するようになってから、可能なかぎりタクシーに乗らないようになった。それと同じように、テレビを置いている飲食店にはいかない。
このように考えているのは、私ばかりではあるまい。
テレビを置くことが客離れをもたらしている可能性を是非考えて貰いたいものだ。
世の中には様々な人がいる。自分がテレビが見たいからといって、他の人も見たいわけでは決してないのだ。
一方的な思い込みで客を呼ぶことを考え、かえって逆効果になってしまう。
この問題は嫌煙権の問題と似ている。テレビは健康に直接被害をもたらすわけではないが、迷惑であることは間違いない。
飲食店であれば行かなければ済むことだが、タクシーは必要な場合も多い。
病院となれば、嫌でも行かなければならない(もともと、好きで行く人はないだろうが・・・)。だから、ここは公共の場の一つだ。
そうした場では、「テレビを見なくてすむ権利」を主張することができるだろう。