超メモ帳

ぐうたら版「超」メモ帳の薦め

「超」メモ帳は、かなり「ぐうたら」な方法でも、十分に機能します。以下に、その方法を紹介します。

1.メモ用のアプリを選ぶ
 スマートフォンにメモを記入していくアプリを選びます。
 私はGoogleドキュメントを使っています。これは、無料で、簡単にダウンロードできるアプリです。
 ダウンロードするのが面倒であれば、スマートフォンにデフォルトで付いているメモ帳で構いません。iPhoneの場合には「メモ」。ただしPCでも使えるように、iCloudで同期しておく必要があります。

2.箱を固定して中身を変える
 まず手始めに、TODOメモを作ってみましょう。
 メモの最初にTODOと記入し、処理すべき案件をメモしていきます。音声入力を用いれば、簡単に入力でます。

 このメモを頻繁に更新していれば、ファイル一覧の上のほうに表示されるので、すぐに見つかります。
 これは、MTF(Move to Front:使ったものを先頭に出す)の原理です。
 「超」整理法における「押し出しファイリング」と同じ考えです。

 なお、このようにするためには、ファイル一覧の並べ方を、最終更新(編集順)にしておきます。最終閲覧(閲覧順)にすると、あまり重要でないファイルが先頭に来てしまいます。

 日記も、(日ごとに別のファイルにするのでなく)一つのファイルに記録を追加していけば、同じ原理によってファイル一覧の上の方に表示され、見出しやすくなります。

 私は連載記事については、連載ごとにボックスを作り、作業中の原稿をそこに格納してあります。
 こうしたスタイルになると、PCは単に編集作業を行うだけのものになります。完成原稿はメールで送信しているため、それが原稿のアーカイブになっています。PCに保存したものは、検索ができないので、あまり使いません。

3.キーワードで引き出す
 メモの中には、頻繁には更新しないものもあります。
 例えば、常に服用している薬のリストを作ったとします。これは、時々参照することはあるでしょうが、内容を頻繁に書き換えることはないでしょう。
 したがって、このメモはファイル一覧の下のほうに行ってしまって、見出しにくくなります。
 これを見出しやすくするには、そのページに「記録記録記録」などと書きこんでおきます。音声入力なら、すぐに入力できます。
 「記録」という言葉は、他のメモの本文中にも現れるかもしれませんが、この言葉が3つも連続することはめったにないので、これが記入されたページだけを効率的に引き出します。

 あまり使わないメモで、しかし失いたくないメモについては、この方式で処置します。
 書き込むキーワードは、「重要重要重要」、「保存保存保存」、あるいは(リンク集の場合には)「リンクリンクリンク」などでもよいでしょう。
 これらは、音声入力で簡単に入力できます。

 なお、例えば、「記録記録記録」で多数のファイルが出てくるようになったら、内容を示す言葉を入れます。例えば、「記録記録記録 薬」などとすればよいでしょう。

4.使わないファイルを捨てなくともよい
 あまり使わないファイルは、一覧の下のほうに行って、見えにくくなります。こうしたものが残っているのは気になるでしょう。気づいたときに削除することは構いませんが、削除しなくても構いません。
 「捨てることより、引き出す工夫をする」というのが、「超」メモ帳の基本的な発想です。


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