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『終末格差』全文公開:目次
『終末格差』 健康寿命と資産運用の残酷な事実(角川新書)が2月10日に刊行されました。
これは、目次の全文公開です。
目次
はじめに──これからの老後生活
序章 広がる終末格差
1.拡大する終末格差
2.巨額の資産を蓄積したからといって、幸せな終末とは限らない
第1章 老後資金としていくら必要か?
1.大議論を呼んだ老後資金2000万円問題
2.将来の年金額が減れば、老後資金に3000万円強必要
3.老後への必要貯蓄額は、用いる支出データでも大きく違う
4.高齢者の生活の実態
第2章 投資戦略で老後を守れるか?
1.新NISAは救いの神なのか?
2.リスクを考慮する重要性
3.「貯蓄から投資へ」という政策の誤り
4.確実に儲けられる方法はない
5.利益を得るのは、「金採掘者を採掘する」人々
6.バブルに乗ろうとした人々の悲劇
7.政治の不安定化で、インフレの危険が高まる
8.インフレ時代には、預金でなく株式投資すべきか?
第3章 団塊ジュニア世代がこれから直面する厳しい老後
1.団塊ジュニア世代が直面する老後問題
2.賃金低下とリストラに喘ぐ50代社員
3.年金受給まで正規労働者を続けるのは難しい
4.あらゆる世代が時限爆弾を抱える
第4章 公的年金は老後生活の支柱となるか?
1.年金改革の課題
2.公的年金の将来は楽観できない
3.あまりに楽観的な成長見通しに基づく財政検証
4.老後のための要貯蓄額は、3500~5000万円!
5.「専業主婦問題」をどう解決するか?
6.働けば年金がもらえない:不合理で不公平な在職老齢年金制度
7.国民年金の低年金問題をどう解決するか?
8.「百年安心年金」は実現できていない(その1)実質賃金の見通しが甘すぎた
9.「百年安心年金」は実現できていない(その2)マクロ経済スライドが機能しなかった
10.年金支給は70歳からに?
第5章 介護保険は破綻しないか?
1.要介護に備えて、まずは正確な情報収集を
2.老人ホームをどう選択する?
3.要介護になったら、施設に入らないと生活できないのか?
4.介護人材の不足
5.崩壊寸前の訪問介護で、なぜ基本報酬を引き下げる?
6.なぜ外国人労働者の活用を進めない?
第6章 期待される医療技術の進歩
1.メディカル・イノベーションはどこまで進むか?
2.日本でもオンライン医療は進むか?
3.今後の医療需給
第7章 高齢者の負担増が進む
1.介護保険、医療保険で負担増
2.「全世代型社会保障」
3.本来は、資産所得が介護財源になるべきだ
第8章 終末格差を克服するのは、自分への投資
1.いつまでも働ける社会が来た
2.情報処理技術の進展は、働く高齢者の味方
3.自分の位置づけを正しく知る
4.税や社会保障の仕組みが高齢者の就業を妨げる
図表目次
図表1‐1 無職・高齢者世帯の実収入と実支出
図表3‐1 年齢別平均月収
図表3‐2 年齢階級別労働力率の推移
図表3‐3 正規・非正規比率
図表3‐4 年齢階級別の雇用形態
図表3‐5 年齢別賃金
図表3‐6 年齢別労働力率
図表4‐1 厚生労働省が示した年金の経済前提
図表4‐2 年齢別の受給開始時の年金額と所得代替率
図表4‐3 将来の所得代替率
図表4‐4 実質賃金上昇率の差が厚生年金の収支に与える影響
図表4‐5 調整終了年度
図表4‐6 所得代替率
図表5‐1 介護施設等の定員数
図表5‐2 さまざまな老人ホーム等の比較