紙情報を原料として取り入れる
◇個人用のデジタルファイリングシステム
これまで「超」メモ帳と称していたために、紙のノートとの二者択一が必要なような印象を与えていたと思います。
実は、ここで提唱しているのは、紙ノートをも包括する「デジタルアーカイブ」、あるいは、「個人用のデジタルファイリングシステム」と称すべきものです。
紙情報を取り入れることによって、利用できる情報(つまり、アイディア製造の原料)の範囲が拡大し、アイディア製造工場の生産性がさらに向上します。
以下に述べるのは、「ライバルには教えたくない」ノウハウです。
◇ 紙情報をアイディア製造工場に取り込む方法
1.ノートに書いた情報、あるいは印刷物の情報(書籍、雑誌、新聞記事、パンフレット)のうち、必要な箇所を写真に撮ります。
Googleフォトを起動し、googleフォトに保存したメモ、名刺、新聞記事、領収書などの写真を検索する方法で述べている方法によって、紙情報関連の写真だけを表示させます。
最近の撮影であれば、こうした操作をしなくとも、目的の写真がすぐに分かるでしょう。
なお、一覧表示では写真の内容を見分けにくいので、写真を撮る前に赤ペンなどで重要箇所をマークしておくと便利です。
2.目的の写真に、Googleフォトに保存してある写真にタグをつけ、検索することができますで述べている方法によってタグ(検索用キーワード)をつけます。
例えば、ビックデータについての資料の写真であれば、「あああ ビックデータ」と付けます。
これによって、紙情報が撮影されている資料を、フォルダ分けして格納したのと同じことになります。
後から引き出す場合には、Googleフォトの検索において、「あああ ビックデータ」を検索語とします。
こうしておけば、ノートに書いたメモなどについて、「あれはどこに行ってしまっただろう」と探す必要がなくなります。
そして、アイディア製造のための原料として、効率的に利用することが可能になるのです。
3.必要に応じて、ビックデータ関係の資料だけを集めてアルバムにします。
4.以上の方法によれば、PCの場合のような固定的なフォルダーではなく、より柔軟なフォルダーを作れることになります。
1つの情報を、複数のフォルダーに格納することもできます。
後から別のフォルダ分けをすることも可能です。
ただし、どのようなフォルダを作ったか忘れてしまうことがあるので、フォルダ名をリストに書き出しておくと良いでしょう。
5.以上によって、断片的な紙情報が、体系的なデジタルアーカイブに格納されたことになります。
これらの情報を用いて、アイディア製造を行なうことが可能になります。
6.印刷物の情報の場合には、Googleレンズによって、写真データをテキストファイルに変換することができます。
外国語の文献の場合には、Google翻訳によって日本語に翻訳することができます。
テキストに変換されたデータは、Googleドキュメントに保存します。
現在のところ、手書きの文字をテキストに変換することはできません。
しかし、業務用では、すでに手書き文字の認識は可能になっているので、いずれスマートフォンでも同じサービスが利用できるようになるでしょう。
そうなれば、アナログとデジタルの区別はさらに曖昧なものとなってきます。
アイディア製造工場を作る**
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