もうスキャナーには戻れない
PDFは、大変便利なものです。
印刷物の一部をPDFで撮っておけば、あまり容量を使わずに保存できますし、メールに添付して送るのも簡単です。また、必要になったときに紙に印刷するのも容易です。
ところで、印刷物などからPDFファイルを作る場合、これまでは、スキャナを用いるのが普通でした。
しかし、これは必ずしも便利な道具ではありません。
まず第1に、スキャナという特別の機器を購入する必要があります。しかも、これはかなりスペースをとるので、狭い書斎や研究室などに置くのは、それほど簡単なことではありません。
第2に、厚めの書籍などの場合には、上から押さえつけて平らにしないと正確にスキャンできないことがあります。
第3に、高速スキャナでない場合、スキャンするのに時間がかかる場合があります。
ところが、いまでは、画像認識機能を利用して、スマートフォンで簡単にPDFを作ることができます。いくつかのアプリがありますが、最も使いやすいのは、Adobe Scanです(『「超」AI整理法』、第5章の2)。
このアプリは、無料でダウンロードすることができます。
印刷物の場合、写真を撮るように印刷物の上方にスマートフォンをかざすと、何もしなくてもPDFを作成してくれます。
作成したPDFは、共有ボタンでグーグルドライブに格納するのがよいでしょう。
こうしておけば、どんなデバイスからでも簡単に利用できます。
そして、グーグルドライブからPCにダウンロードしておけば、メールに添付して送ることができます。
もうスキャナーには戻れません。
なお、Adobe ScanでPDFを作っても、直ちにはそれをテキストファイルにすることはできません。テキストファイルにしたいのであれば、グーグルレンズを用いるほうが便利です。
ただし、書籍などのように文字が多い場合、グーグルレンズは必ずしも正確に印刷物のすべての行を読み取ってくれるわけではないので、PDFを作るだけが目的であれば、Adobe Scanのほうが便利です。
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